Eduマガのヨミカタ
毎月発行される教育雑誌の中から、その時期にぜひ読んでほしい厳選記事をご紹介するコーナーです。
特別支援教育において「読みとる力」をどう育てるか?
LD&ADHD 2011年10月号
教育zine編集部杉浦
2011/10/12 掲載

 『LD&ADHD』2011年10月号の特集は、「通常の学級でできる授業の工夫−「読み取る力」を育てる」。文章の意味や趣旨・主題を理解すること、グラフや資料から内容を理解し読み取る力は、学習のみならず日常生活においても必要とされる力です。特別支援教育において、そのような「読み取る力」を育てるために、通常の授業ではどのような手立てや支援の工夫がされているのかを特集しています。
 導入を大切にすること、言葉を大切にすること、反復学習で基礎力と自己肯定感を育んでいくこと…それぞれは通常学級と変わりませんが、支援の必要な子どもには、さらなる工夫が必要になります。例えばプール学院大学の松久先生は、国語の授業で一般的な「物語教材を意味段落に分ける」「新出漢字や意味調べをする」という導入に対して、「まず全体像をつかむために、結論から逆にたどるような授業計画を立てる」ことを提案しています。
 特別支援教育において、すべての学習のベースになる「読み取る力」を育むための優れた実践が盛りだくさんの1冊となっています。

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