研究会情報
全国の研究会開催スケジュール満載!最新の教育技術をライブで体験して、授業力アップにお役立てください。
不登校の理解と支援
開催地域
オンライン
日程
2025/8/3(※要申込:8/1まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
宮本 信也 先生(筑波総合クリニック 小児科医・筑波大学 名誉教授)
参加対象
小学校/中学校/高校・大学・その他
ジャンル
特別支援教育/学級経営/学校経営

会場

名称
Zoom

特別支援教育士(SENS/SENS-SV)資格更新ポイント対象セミナー
※特別支援教育士(SENS/SENS-SV)有資格者は、本セミナーを受講されると更新ポイントが認められます。

<講師からのメッセージ>
最近、不登校に関する報道を見かけることが、これまでよりも増えたような気がしています。一時期、コロナ禍で不登校が増えたような報道がされたこともありますが、コロナ感染がほぼ治まったのちも、不登校の子どもたちの人数は増え続けています。文部科学省が毎年行っている調査結果では、2023年度、不登校の小学生は130,370人、中学生は216,112人と報告されています。2022年度は、小学生105,112人、中学生196,936人ですから、小学生で約24%、中学生で約10%の増加となっています。

このように、最近は小学生での不登校増加率の方が中学生よりも大きい傾向が見られます。かつて、中学1年生で不登校を示す子どもの人数が急増することから、小学校と中学校の状況の違いが不登校の背景として注目され、中1ギャップという視点で不登校が検討された時代がありました。しかし、国立教育政策研究所の調査(平成14年)では、中学1年生で不登校が顕在化した子どもの約68%で小学校4〜6年生の3年間で欠席傾向が認められることが報告されています。不登校は、小学生の時期にすでにその芽が出始めていると言えるのではないでしょうか。

ところで、最近の小学生の不登校増加に関して、2021年から2023年の3年間の推移を見ますと、小学1〜3年生の増加率が、4〜6年生の増加率よりも大きいことが分かっています。最近の不登校の特徴として、小学校低学年での不登校が増加していることがあげられると思われます。このことは、不登校の対策、そして、予防は、小学校から、それも、できれば低学年から考える必要があることを示しているのではないでしょうか。

このセミナーでは、不登校の現状を整理し、予防も含めた対応について解説します。

<担当講師>
宮本 信也 先生(筑波総合クリニック 小児科医・筑波大学 名誉教授)

▼講師プロフィール
青森県弘前市出身。金沢大学医学部卒業。医学博士。自治医科大学小児科入局、同助手、講師、筑波大学心身障害学系助教授、教授、附属聴覚特別支援学校校長、附属特別支援教育研究センター長、副学長、白百合女子大学発達心理学科教授、副学長を歴任。2023年3月に大学教員生活を終え、現在は、子どもの心の診療に従事している。専門は、発達行動小児科学。趣味は、山歩きと日本各地の銘酒巡り。『愛着障害とは何か』(エンパワメント研究所)、『アスペルガー症候群・高機能自閉症の本−じょうずなつきあい方がわかる』(主婦の友社)等著書・論文多数。

内容や申込方法などの詳細はこちらをご確認ください。
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2025_information