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指導・支援のゴール設定を見直そう
開催地域
オンライン
日程
2025/7/23(※要申込:7/21まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
井上 賞子 先生(松江市立島根小学校 特別支援学級教諭)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/学級経営/学校経営

会場

名称
Zoom

<講師からのメッセージ>
学びにくさがある子たちは、「みんなと同じ方法」に追い詰められていくことが多いと感じています。

眼鏡をしないと日常生活すらままならない自分に、もし「みんな眼鏡なんてしてないから裸眼で生活しなさい」と言われたら…。考えただけでゾッとします。「できない」がたくさん重なるだけでなく、時に命に関わるほどの恐怖も覚えることでしょう。怖くて一歩も踏み出せなくなったり、それを強いられたら強く拒否したり、そんな反応になるのは、ごく自然なことかもしれません。

方法は武器です。武器といっても、誰かを傷つけるものではなく、自分の力を出す前提として必要なアイテムなんです。私にとっての眼鏡が、生きていく上で、学んでいく上で、なくてはならない前提であるのと同じように。

そんな「方法を探す旅」を始めて、早いものでもう20年以上の日々が過ぎました。振り返って思うのは、「選択できる方法が飛躍的に増えた」というワクワク感です。「あの頃、手が届かなかったものが手にできる今」なんです。ところが、学びにくさを抱えた子どもたちも、彼らを支えたいと切望している現場の私たちも、「苦しい」状態が続いてはいないでしょうか?

方法は増えたのに、なぜ?そんな疑問への一つの答えが、「ゴール設定」ではないかと、感じることが増えました。

そもそも「この学びは何のため?」を考えてみる、「ゴール設定を見直す」ことで、子どもたちが学ぶことの価値に触れることができ、支援者側も心からそれを評価できる。そんな「学びにくさのある子たちの学びやすさとゴール設定」の関係を試行錯誤する日々です。

このセミナーでは、「子どもたちはここで何を学ぶのか」のゴール設定を考えながら、「その上でこの子はどう学んだのか」という事例を複数ご紹介したいと思います。

ご参加の皆さんと一緒に、増えてきた方法の選択肢を、子どもたちの学びにつなげていくためのゴール設定について考えることができる時間になれば、嬉しいです。

<担当講師>
井上 賞子 先生(松江市立島根小学校 特別支援学級教諭)

▼講師プロフィール
通常学級、通級指導教室を経て、現在に至る。特別支援教育士。特性のある子どもたちの学びを支える方法を模索しながら教材開発を行っている。平成23年度より、東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループが実施する情報端末の活用が障害を持つ子どもたちの生活や学習支援に役立つことを目指した実証研究「魔法のプロジェクト」に参加、ICTを活用しての支援にも取り組む。著書に、『学びにくさのある子への読み書き支援』『特別支援教育 はじめのいっぽ!』『はじめのいっぽ! 算数のじかん』『はじめのいっぽ! 国語の時間』(学研)などがある。

内容や申込方法などの詳細はこちらをご確認ください。
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2025_information