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子どものみかた(見方・味方) −改めて考える「発達障害のある子どもたちへの支援」−
開催地域
神奈川県
日程
2018/7/28
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
野口和人先生(東北大学大学院大学教育学研究科 教授)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/生活・生徒・進路指導/指導方法・授業研究
7月28日(土) ★セミナーコード108★ / 研修室121−123(12階) 深く学ぶ講座 

子どものみかた(見方・味方) −改めて考える「発達障害のある子どもたちへの支援」−

10:00-11:15 講義1 困難はどこに生じるか? −アセスメント場面をアセスメントする−
11:30-12:45 講義2とワーク こんな時、子どもたちにかける最初の一言は? −自らのかかわりを振り返る−
13:45-15:00 講義3 子どもたちへの支援は、ご家族への支援、子どもたちにかかわる人たちへの支援でもある
15:15-16:30 講義4 発達障害のある子どもたちへの支援 −子どもたちが大人になった時に−

Invited Speaker  野口和人先生(東北大学大学院大学教育学研究科 教授)

野口先生からのメッセージ

 相談や支援、あるいはアセスメントの場で、皆さんが大切にしているのはどんなことでしょう。私自身は、若かりし大学院生の頃に非常勤心理職として相談機関に勤務していた時、「この子のこんな姿、初めて見ました!」、あるいは「うちの子もこんなふうに遊べるんですね」と保護者の方から言っていただくことを心に抱いて、およそ2時間のその子とのかかわりに臨んでいました。

 一方で、「たった2時間で何がわかる!?」という保護者の方からの強い疑念にもしっかりと答えられなくてはならないとも思っていました。当時に比べて多くの検査や尺度等が揃い、アセスメントの方法もはるかに進歩している現在、そのような疑念に直面すること自体が希なことなのかもしれませんが、子どもたちが検査課題等に取り組んでくれるということ、そのこと自体について考えたことはありますか。また、何かができないということ自体を疑ったことがありますか。さらには、日々のかかわりのなかで子どもたちがふとした瞬間に示す振る舞いに対して、どんな言葉をかけ、どんな対応をしていますか。

 子どもたちが示す姿というのは(ある瞬間の姿も)、けっして子どもたちが独りでつくりあげたものではありません。そのような視点で子どもたちの状況を捉えるとき、どこにどのように働きかけていくことが必要なのかが見えてくるのかもしれません。また、いま取り組もうとしている支援はその子が大人になったときの生活にどう繋がっていくのかを考えることも、その子にとってより必要な支援を見出していくことに繋がるのかもしれません。

【野口和人先生プロフィール】埼玉県出身。東北大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。東北大学教育学部助手、宮城教育大学教育学部助教授、同教授、同大学学長特別補佐を経て現職。文部科学省中央教育審議会専門委員、宮城県特別支援教育将来構想審議会委員、仙台市発達障害児教育検討専門家チーム・委員長、仙台市学校生活支援巡回相談事業・巡回相談員、仙台市児童生徒の心のケア推進委員等を歴任。サッカーをこよなく愛し、知的障害者サッカーチームの監督、東北知的障害者サッカー連盟の会長でもある。

※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/