感覚統合の考え方をヒントにした楽しい指導実践 −感覚運動あそびの紹介と体験−
【この研究会は終了済です】
- 開催地域
- 神奈川県
- 日程
- 2017/8/6
- 主催
- 神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
- 講師
- 松本政悦先生(よこはま港南地域療育センター 作業療法士)
- 参加対象
- 幼児・保育/小学校/中学校
- ジャンル
- 特別支援教育/生活指導・進路指導/指導方法・授業研究
8月6日(日) セミナーコード211 / 研修室121−123(12階)
感覚統合の考え方をヒントにした楽しい指導実践 −感覚運動あそびの紹介と体験−
10:00-11:15 講義1 子どもの困難さを感覚統合の視点から理解する
11:30-12:45 講義2 困難さに“共感”するための体験プログラム
13:45-15:00 実技実習 支援のためのアイディアとその体験 −みんなで遊んでみよう!−
15:15-16:30 講義4 実践で役立つ支援の組み立てと工夫
Invited Speaker 松本政悦先生(よこはま港南地域療育センター 作業療法士)
松本先生からのメッセージ
発達障害がある子どもたちは、姿勢を保つことや、なめらかに体を動かすこと、必要な情報を選択して取り込むこと、などが苦手です。本来であればこれらは脳が意識下で自動的に行っている働きです。脳の活動全体の9割以上はこのような意識下の働きで占められており、この「下支え」が働くからこそ私たちは読み書きや体操などをスムーズに実行できるのです。感覚統合の考え方では、発達障害のある子どもの多くが、この意識下の機能に未熟さがあるため、なぜだわからないがかうまくできない状態になっていると捉えます。
私たちの脳には個人差があり、得意なことと苦手なことがあります。私たちは、人生のさまざまな場面で自分の得意なことを選択し、苦手なことをどうにかカバーして生きています。このように考えると、発達障害のある子どもたちの問題点は、苦手なことそれ自体であるというよりむしろ、苦手なことを補う方法がわからないことであり、自分の得意な機能を活かしきれないことだといえます。したがって支援の目標は、「苦手な課題の克服」が主となるのではなく、機能不全に対する代償手段を見つけることと、得意な部分を活かして生きる力を育てていくことが中心になると思われます。
このセミナーでは、子どもたちの脳機能の問題についてわかりやすく解説します。そして「体験プログラム」を通して困難さを実体験して、子どもたちを「共感的に理解する」ことを目的にします。また現場で有効と考えられる支援のアイディアもいくつか紹介します。
当日は、実技実習で体を動かしますので、動きやすい靴・服装(スポーツウェア等)でご参加ください。
【松本政悦先生のプロフィール】なぜか幼児期から運動や楽器演奏が苦手。大学は工学部に進学したが、(今考えてみると)周囲には発達障害圏の学生が多かった。学生ボランティアで自閉症の子どもたちと関わり、思いがけず楽しい経験(自分の中の自閉症的な部分が共鳴?)。その後電機メーカーに就職し4年間研究開発に携わるも、機械相手の仕事に満足できず退職。作業療法士が障害のある子どもに関わる場面をたまたま目にして衝撃を受け、養成校に入り直す。以後20年間、障害のある子どもたちに関わり続け現在に至る。
※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/
感覚統合の考え方をヒントにした楽しい指導実践 −感覚運動あそびの紹介と体験−
10:00-11:15 講義1 子どもの困難さを感覚統合の視点から理解する
11:30-12:45 講義2 困難さに“共感”するための体験プログラム
13:45-15:00 実技実習 支援のためのアイディアとその体験 −みんなで遊んでみよう!−
15:15-16:30 講義4 実践で役立つ支援の組み立てと工夫
Invited Speaker 松本政悦先生(よこはま港南地域療育センター 作業療法士)
松本先生からのメッセージ
発達障害がある子どもたちは、姿勢を保つことや、なめらかに体を動かすこと、必要な情報を選択して取り込むこと、などが苦手です。本来であればこれらは脳が意識下で自動的に行っている働きです。脳の活動全体の9割以上はこのような意識下の働きで占められており、この「下支え」が働くからこそ私たちは読み書きや体操などをスムーズに実行できるのです。感覚統合の考え方では、発達障害のある子どもの多くが、この意識下の機能に未熟さがあるため、なぜだわからないがかうまくできない状態になっていると捉えます。
私たちの脳には個人差があり、得意なことと苦手なことがあります。私たちは、人生のさまざまな場面で自分の得意なことを選択し、苦手なことをどうにかカバーして生きています。このように考えると、発達障害のある子どもたちの問題点は、苦手なことそれ自体であるというよりむしろ、苦手なことを補う方法がわからないことであり、自分の得意な機能を活かしきれないことだといえます。したがって支援の目標は、「苦手な課題の克服」が主となるのではなく、機能不全に対する代償手段を見つけることと、得意な部分を活かして生きる力を育てていくことが中心になると思われます。
このセミナーでは、子どもたちの脳機能の問題についてわかりやすく解説します。そして「体験プログラム」を通して困難さを実体験して、子どもたちを「共感的に理解する」ことを目的にします。また現場で有効と考えられる支援のアイディアもいくつか紹介します。
当日は、実技実習で体を動かしますので、動きやすい靴・服装(スポーツウェア等)でご参加ください。
【松本政悦先生のプロフィール】なぜか幼児期から運動や楽器演奏が苦手。大学は工学部に進学したが、(今考えてみると)周囲には発達障害圏の学生が多かった。学生ボランティアで自閉症の子どもたちと関わり、思いがけず楽しい経験(自分の中の自閉症的な部分が共鳴?)。その後電機メーカーに就職し4年間研究開発に携わるも、機械相手の仕事に満足できず退職。作業療法士が障害のある子どもに関わる場面をたまたま目にして衝撃を受け、養成校に入り直す。以後20年間、障害のある子どもたちに関わり続け現在に至る。
※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/
