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WISC-Wの結果を学校現場で活かす −検査結果の解釈と支援−
開催地域
神奈川県
日程
2015/2/22
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
大六一志先生(筑波大学人間系 教授)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/生活指導・進路指導/指導方法・授業研究
2月22日(日) セミナーコード908 / 研修室501−503(5階)


WISC-Wの結果を学校現場で活かす −検査結果の解釈と支援−



10:15-11:30 講義1 (1)知能検査を活用するための基本姿勢  (2)全検査IQの解釈
11:45-13:00 講義2 (3)言語理解(VCI)の解釈
13:30-15:15 講義3 (4)知覚推理(PRI)の解釈
15:30-16:45 講義4 (5)ワーキングメモリー(WMI)の解釈 (6)処理速度(PSI)の解釈

Invited Speaker 大六一志先生(筑波大学人間系 教授)

大六先生からのメッセージ

 WISC-Wは、学齢児(5〜16歳)に使用される代表的な知能検査であり世界中で使われています。知的能力の個人内差(得意不得意)の特徴を把握できることから、知的障害、発達障害のアセスメントに広く活用されています。また、結果の解釈においては、全検査IQ(FSIQ)、および、言語理解(VCI)、知覚推理(PRI)、ワーキングメモリー(WMI)、処理速度(PSI)という4つの指標得点が中心になります。知能検査というと数値が注目されがちですが、実際には数値だけでは正しい解釈にたどりつけないことが多く、観察や背景情報も収集することが不可欠です。また、本来アセスメントというものは、問題(主訴)の原因および対応を明らかにするのが目的であり、WISC-Wも例外ではありません。したがって、得点が高いとか低いとかいうことを報告したり、それを教科書通りの何パターンかの解釈に置き換えたりするだけでは、WISC-Wを活用したとは言えないのです。WISC-Wを活用するためには、得点が意味することを行動観察や背景情報に照らして正確に読み取るとともに、各種能力のメカニズムや、その日常生活との関係、多くの支援法や補償法を知っている必要があるのです。そこで、このセミナーでは、FSIQおよび指標得点を中心に、典型的な解釈とそのメカニズム、日常での現れ、支援法・補償法をパッケージ化してお伝えしようと考えています。

【大六一志先生のプロフィール】  博士(心理学)。臨床心理士。臨床発達心理士。特別支援教育スーパーバイザー。東京大学大学院人文科学研究科博士課程心理学専攻修了。東京大学大学院助手、武蔵野女子大学人間関係学部専任講師、助教授を経て、2004年4月から筑波大学講師、准教授を経て、2012年7月から現職。WISC-IV、WAIS-IIIでは日本版刊行委員を務める。各地の教育委員会において、巡回相談員、特別支援教育アドバイザー、顧問等。著書・論文多数。


申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/