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新学習指導要領 英語「目的・状況・場面」とは
教育zine編集部内山
2019/11/30 掲載

 11月1日、2020年度の大学入試から導入が予定されていた英語民間試験の実施を延期、制度等を再検討のうえ、2024年度から実施する見通しであることが公表されました。そもそも、この英語民間試験の導入の背景にあったのは、いわゆる英語の4技能「読む」「聞く」「書く」「話す」をバランスよく評価したいということでした。

 2024年度からの実施というと現在の中学1年生が高校3年生になったときです。そして、彼らは現在の移行期間、そして2021年の全面実施をうけて新指導要領で学んでいく生徒たちです。その中学校新指導要領では4技能の内容はどのように変わるのでしょうか。

 「読む」「聞く」「書く」「話す」という4技能は以前からあるものですが、新指導要領で特に注目すべきは、「目的・状況・場面に応じて」という言葉が繰り返し登場することです。たとえば、中学校の指導要領の目標は以下のとおりですが、

 外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,外国語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動を通して,簡単な情報や考えなどを理解したり表現したり伝え合ったりするコミュニケーションを図る資質・能力を次のとおり育成することを目指す。

この「コミュニケーション」については、「思考力,判断力,表現力等」に関連するものとして、さらに以下のように規定されています。

コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,日常的な話題や社会的な話題について,外国語で簡単な情報や考えなどを理解したり,これらを活用して表現したり伝え合ったりすることができる力を養う。

 この「目的や場面、状況に応じて」という言葉は今回の指導要領で特に強調している点で、これらがないまま、4技能の学習や練習を繰り返しても、本当の意味で英語を使ってコミュニケーションができる資質能力は養えないということを示しているといえます。

 来年度から使用される小学校英語の教科書、また、再来年度から使用される中学校教科書でも各社が上記の点で様々な工夫を施すことが予想されます。これらの教科書で学んだ児童・生徒たちには、大学受験での民間試験の導入の如何にかかわらず「目的や場面、状況に応じて」英語でコミュニケーションできる力がそなわっていくことを期待したいと思います。
 

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