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全国学力調査の結果公開! 気になる初実施の中学英語
教育zine編集部 田口
2019/8/31 掲載

 先月31日に、平成31年度(令和元年度)の全国学力・学習状況調査の結果が公開されました。知識と活用を一体的に問う調査問題や、初実施である中学生への英語調査の結果を確認することができます。

英語「話す」に課題あり? 国研は「即興で伝え合う力」を高める授業アイディア例を公開

 気になる英語の平均正答率は56.5%となりました。各技能は、「聞く」が68.3%、「読む」が56.2%、「書く」46.4%、「話す」30.8%(参考値)という結果でした。「話す」は、設備の関係から未参加の学校もあるのであくまで参考値ですが、「聞く」の正答率の半分以下の数値であり、現状の課題が浮き彫りになりました。

 こうした調査の結果をうけて、国研は今月22日に授業アイディア例を公開しました。こちらは、英語に限らず国語・算数・数学についても毎回公開されているものですが、英語でも他科目同様に、技能別に課題克服のためのアイディア例が紹介されています。

 英語の「話す」の学力調査では、与えられたイラストに関する質問に応答する問題と、生徒と先生の会話を踏まえて回答者が20秒の間でそのやり取りに加わるという問題、取材に対して30秒間で適切に答える問題の計3題が出題されましたが、このうち第2問の、やりとりに加わり即興で伝える問題の正答率が10.5%と課題がみられました。これをうけて、授業アイディア例では「話す」の技能について「即興で伝え合う力」を高める対話モデルが例示されました。

 紹介された活動事例では、会話の文脈に沿って応答をすることに課題があるとして、生徒の応答を受けつつ、話題がブレないように軌道修正をしながら、会話の継続・発展を促していく一連のモデルが示されています。対話者とともに「会話の継続・発展」をさせていくコミュニケーション能力が、スピーキング能力に加えてやはり重要なようです。

 「即興で伝え合う力」に課題がみられた一方で、同じく「話す」の第3問「取材に対して適切に答える問題」では、「話す」における無回答率が最も低く、与えられたテーマに対して主体的にスピーキングを試そうとする生徒の粘り強さがみられました。「書く」でも同様ですが、何を問われているのかが分かれば、答えようとする意欲自体は多くの生徒が見せているのです。こうしたコミュニケーションの種を、会話の中で生かせられるような授業づくりやサポートが、今回の調査で見えてきた課題解決への鍵となりそうです。

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