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新学習指導要領にみるプログラミング教育
教育zine編集部古山
2018/12/31 掲載
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 2020年小学校でプログラミング教育が実施されます。
 書店には関連本が並び、プログラミングを教える塾なども増え、言葉だけならお聞きになられた方も多いと思います。
 しかし、実際にはどのようなことを小学校でおこなうのでしょうか…?
 平成29年に告知された新学習指導要領と、今年11月に発表された「小学校プログラミング教育の手引き(第二版)」(文部科学省)をもとにプログラミング教育の概要についてお知らせしたいと思います。

プログラミング教育とは

 そもそもなぜ「プログラミング教育」が必要なのでしょうか。
 平成29年に告示された小学校学習指導要領解説総則編には次のように書かれています。

 今日、コンピュータ等の情報技術は急激な進展を遂げ、人々の社会生活や日常生活に浸透し、スマートフォンやタブレット PC 等に見られるように情報機器の使いやすさの向上も相まって、子供たちが情報を活用したり発信したりする機会も増大している。(中略)このことにより、職業生活ばかりでなく、学校での学習や生涯学習、家庭生活、余暇生活など人々のあらゆる活動において、さらには自然災害等の非常時においても、そうした機器やサービス、情報を適切に選択・活用していくことが不可欠な社会が到来しつつある。

 つまり情報化社会がすすみ、これら情報活用能力を身につけることが今後の社会を生きていく中でも必要な資質・能力として求められるようになる。その中で学校教育でもコンピュータの基本的な操作、プログラミングの体験が必要になるとし、初等教育の中でも取り入れられました。
 なお、情報活用能力は言語能力などと同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置づけられたことも特筆すべきことかと思います。

プログラミング的思考

 「コンピュータの基本的な操作」といえば文字入力などイメージがつきやすいですが、では、プログラミング教育を通して養うべき「プログラミング的思考」とはどのようなものなのでしょうか。
 前出と同じ学習指導要領解説には以下のように書かれています。

 自分が意図する一連の活動を(コンピュータを通じて)実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。

 要するに、コンピュータをより自分の意図通りに動かすためにはどうするかを考えることがプログラミング的思考といえるかと思います。
 新学習指導要領では、児童がプログラミングを行いながらこの論理的思考力を身につけることを目標としています。注意しなければならないのは、あくまでプログラミングの体験はこの思考力を養うためであって、プログラミング言語を用いてコードを書くといったことを目的としているというわけではないということです。

授業とプログラミング教育

 最後になりましたが、プログラミング教育の導入で私たちが意識しなければならないことは、繰り返しになりますが、プログラミングを含む情報活用能力は言語能力などと同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置づけられたことです。
 これによってプログラミング教育は、算数や理科といったある特定の教科の単元で行うものではなく、音楽や家庭科、あるいは教科とは別の特別活動として実施しながら行っていくものとされています。
 一方で、学校のICT環境や教員の研修、ICT支援員や企業との連携などプログラミング教育を充実させる上での課題は多くあります。
 ただ、多くの電子機器に囲まれて生活している今日では、やはりそれらの電子機器をブラックボックスのままにしてはおけないと思います。電子機器がどのような仕組みで、どのように動いているかを考え知ることは、今後子供たちが大人になってどのような社会になっていたとしても必要なことなのではないでしょうか。

  • 小学校を中心としたプログラミング教育ポータル(未来の学びコンソーシアム)
    https://miraino-manabi.jp/

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