言語活動の充実に関する指導事例集(中学校)を公表―文部科学省
2011/6/3 掲載
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文部科学省は、5月30日に「言語活動の充実に関する指導事例集【中学校版】」を公開した。小学校版にあたる「言語活動の充実に関する指導事例集【小学校版】」は、今年1月にすでに公表されている。
新しい学習指導要領で重視されている「言語活動の充実」。その指導を具体的にはどのように行えばよいのか。この事例集では、思考力、判断力、表現力等を育む観点から、それぞれの教科等で言語活動を充実する際の基本的な考え方や、言語の役割を踏まえた指導について解説するとともに、83の指導事例が収録されている。
事例は学年や分野別にわかれ、内訳は国語が15、社会・数学・理科・外国語が10、音楽・美術・特別活動が2、保健体育が3、技術・家庭が各2(計4)、道徳が4、総合的な学習が11となっている。事例には、
・国語
【3年】古典の一節を引用するなどして、古典に関する簡単な文章を書く事例〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕・社会
【地理的分野】様々な事象の地図を重ね合わせ、関係性を読み取り話し合う事例・数学
【2年】数学的活動の成果をレポートにまとめ、その成果を共有する事例・理科
【3年】継続的なレポートの作成とコミュニケーションカードの活用の事例・外国語(英語)
【3年】思考・判断しながらスキットを作成し演じる事例
などが紹介されている。
同省では、「言語活動の充実に関する指導事例集【中学校版】のポイント(PDF)」で、「事例を参考に、これまでの取組を見直し、効果的な指導に改善していくきっかけに」「言語活動を充実した優れた指導事例の把握・共有と開発・実践を」としている。

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