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ネットの利用開始は低年齢化、フィルタリングは普及進まず
kyoikujin
2010/11/19 掲載

 gooリサーチとNTTレゾナントは18日、小学生の子どもをもつ保護者を対象にした、小学生のインターネット利用に関するアンケート調査の結果を発表した。調査では未就学児や小学校低学年でインターネットの利用を開始する子どもが増えているものの、フィルタリング機能を使っている家庭は全体の4分の1と前年並みに留まり、普及が進んでいない実態が明らかになった。調査は、今年10月1日から10月11日にかけて行われ、13,925名が回答した。

利用開始は小学1年生がトップ

 子どものインターネット開始時期については、小学1年生がトップで21.8%、18.6%の小学3年生が2位となった。3位には前年より1.8%増の3〜5歳(18.3%)が入り、0〜2歳(0.9%)とあわせて20%近くが就学前にインターネットの利用を開始している結果となった。

3分の2は週に1時間未満の利用

 インターネットの利用時間は週に30分未満が37.0%でトップ。2位の30分〜1時間未満(26.1%)と合わせて、3分の2は週に1時間も使っていない。一方で週に3時間以上使用しているのは12.8%に留まり、まだまだ日常的に使用するまでには至っていないようだ。

フィルタリング機能は子ども専用パソコンで導入進む

 フィルタリングサービスの導入率は昨年から0.2%増の25.8%に留まったが、子ども1人に1台のパソコンを使っている家庭では38.8%と10%以上多くなり、親の目の届きにくい子ども専用のパソコンにはフィルタリング機能を導入しようと考える保護者が多いことが伺える。フィルタリング機能を使用しない理由としては、「不適切なページにアクセスしないと思っているので必要ないから」が52.2%、「大人が使うときに不便だから」が21.0%、「手続きや設定が面倒だから」が14.8%となった。

携帯を持つのは高校1年生から

 また、携帯電話を持つのに適切だと思う時期については、高校1年生が44.5%、次いで中学1年生が19.4%、大学生が8.4%となった。親の世代別に見ると、年代が若いほど小学校や中学校での所持を適切だと答える割合が多くなり、中学3年以下を適切とする親は20代では過半数を超えるが、50代以上では40%にも満たないなど差がつく結果となった。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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