学力テスト、第3の教科は理科に―文部科学省
2010/10/29 掲載
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全国学力・学習状況調査(学力テスト)で、現在、実施されている国語、算数・数学に続き、平成24年度から理科を加える方向で検討が進められることになった。追加教科については、全国的な学力調査の在り方等の検討に関する専門家会議が、7月に取りまとめた「平成23年度以降の全国的な学力調査の在り方について(中間まとめ)」で、社会、理科、英語の追加が検討されることが報告されていた。
これまで同会議では、平成23年度以降の全国的な学力調査の目的や対象教科・学年、調査方式、実施頻度等について検討がなされてきたが、新学習指導要領で理数教育が充実されたことや、児童・生徒の理科離れが指摘され実態の把握や課題の改善に向けた取組みが必要とされるなどの理由から、まず理科の追加が検討されることとなった。
追加にあたっては、PISAやTIMSSのような国際的な調査とは違う日本の教育課程の基準に対応した調査とすることや、筆記での学力の測定が困難な「観察・実験」については、「特定の課題に関する調査」などの異なる方式の調査を充実させること、また、記述式の採点に算数・数学より多く時間がかかるため、採点体制の構築などが検討課題となっている。
社会、英語の追加についても、理科の検討状況や準備状況を踏まえつつ、改めて検討されることになっている。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。

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