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教員養成6年制は盛り込まず―文科相諮問
kyoikujin
2010/6/3 掲載
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  • 教職課程・教員研修

 中央教育審議会の総会が3日、文部科学省で開かれ、川端達夫文科相は教員免許更新制や教員養成過程の見直しを含めた教員の資質向上策について諮問した。中教審は新たに特別部会を設置して審議し、年内には答申をとりまとめるとのこと。

 諮問は以下の3点について検討を求めたが、民主党が昨年の衆院選マニュフェストで掲げていた教員養成6年制については、具体的な文言は盛り込まれなかった。

  1. 新たな教員養成・免許制度の在り方
  2. 現職教員の能力向上の在り方
  3. 教育委員会や地域社会などとの連携について

 現行の大学4年間の教員養成課程を修士課程を含む6年制に延長することについては、学生の負担増が志望者減少を招き、かえって教員の質が落ちるという懸念もあがっている。明治図書がインターネット上で行った調査でも7割以上が反対し、「延長するより早く現場で学んだ方がいい」「理論ばかり学んでも現場では役に立たない」などの否定的な声が圧倒的に多い。

○民主党マニュフェストより抜粋
 教員の資質向上のため、教員免許制度を抜本的に見直す。教員の養成課程は6年制(修士)とし、養成と研修の充実を図る。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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