厚生労働省は、19日、「父親のWLB（ワーク・ライフ・バランス）応援サイト」の開設を発表した。
　育児期の夫婦や男性労働者を対象としたサイトで、男性の仕事と子育ての両立をテーマに実践事例や情報を提供していくという。

　共働き世帯の増加で男性の育児参加が期待されるようになってきているが、現実には、女性のみに家事や子育ての負荷がかかってしまうケースが多い。厚生労働省が8月に公表した「平成20年度雇用均等基本調査」結果概要によると、女性の育児休業取得率は90.6％であるのに対し、男性はわずか1.23％。取得期間も女性は10か月以上が約半数を占めるのに対し、男性は約半数が1か月未満と短い。こういった男性の育児参加率の低さが第二子以降の出産意欲にも影響を及ぼし、少子化の原因ともなっていると指摘する声もある。

　今回開設されたサイトでは、育児期における父親の役割、育児休業取得の際の留意点、ワーク・ライフ・バランスについて考えるための着眼点等について紹介するとともに、両立支援に関する制度の概要、子育てにかかる経済的支援制度、各種相談窓口やシンポジウム等の情報を提供。父親の育児参加を促していきたい考えだ。

• 「父親のWLB（ワーク・ライフ・バランス）応援サイト」を開設しました（厚生労働省）
  http://www.mhlw.go.jp/topics/2009/10/tp1019-1.html
• 「パパの育児休業体験記」公開―内閣府（2009/1/23）
  http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20090020