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高卒認定、合格者は高齢化傾向か―文部科学省
kyoikujin
2009/9/15 掲載

 文部科学省は14日、8月に実施した平成21年度第1回高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)の出願者、受験者および合格者の状況を発表した。

 昨年の第1回試験と比較して、受験者は62人減、高卒認定合格者は95人減となった。

出願者 受験者 合格者
平成21年度第1回 17,254人 15,310人 5,461人
平成20年度第1回 17,257人 15,372人 5,556人
前年度比 100.0% 99.6% 98.3%

※合格者は18歳未満を含むが、合格者となるのは18歳の誕生日を迎えてから。

 高卒認定は、大学入学資格検定(大検)にかわって、平成17年度から実施されている試験制度で、国が高校卒業程度の学力を認定する。合格者は大学や専門学校などを受験でき、国家試験や就職などでも高卒者と同じ扱いを受けられる。

 受験対象は、翌年3月31日までに満16歳以上になる高校を卒業していない人で、今回の合格者では、平均年齢が21.1歳、最高齢が75歳、最終学歴の67.1%が高校中退者だった。また、求人の減少など厳しい世相を反映してか、下表からは年々中高年層での合格者の割合が増加している傾向が読み取れる。

合格者の年齢別内訳の推移(%)
17年度 18年度 19年度 20年度 21年度
16〜18歳 55.3 52.1 52.7 50.6 44.4
19〜20歳 23.0 22.6 21.9 22.4 24.3
21〜30歳 13.7 15.7 14.7 14.7 15.7
26〜30歳 4.7 5.1 6.0 6.4 8.9
31〜40歳 2.6 3.8 3.9 4.7 5.4
41〜50歳 0.5 0.5 0.6 0.9 1.0
51〜60歳 0.1 0.1 0.1 0.2 0.3
61歳〜 0.0 0.1 0.1 0.1 0.1

※21年度を除き、1〜2回の結果を合算。(1回のみの比較でも同様の傾向が見られた。)

※19年度以前は発表当時の値を元にしたため、採点ミス発覚後の合格者は含まない。

 第2回試験は11月14〜15日に実施される予定で、出願期間は今月11〜28日。詳しくは、高卒認定情報センターのホームページを参照のこと。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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