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生徒による実験週1回以上1割弱―高校理科教員実態調査
kyoikujin
2009/4/7 掲載

 国立教育政策研究所と科学技術振興機構は、3月31日、高等学校理科教員実態調査の結果を公表した。小学校、中学校も以前に公開されており、分析では比較検討もなされているようだ。

 調査結果によると、「生徒に週1回以上実験させる」は約1割、「生徒に発表をさせる機会を与える」に「そう思う」「ややそう思う」は約3割で、これらの項目は小中高と進むにつれて低下する傾向にある。一方で、「最新科学技術を授業で解説している」に「そう思う」「ややそう思う」は約6割、「日常生活と科学の結びつき」を授業で教えているという教員は約8割で、小中高と進むにつれて上昇する傾向にあるようだ。また、授業に日ごろから力をいれて取り組んでいるという意識も7〜8割と高校の教員の方が高い。

 こうしてみると、授業については高校の教員の方が自信をもっているかと思いきや、「自分の授業を生徒が面白いと感じている」と考えている教員は実に1割前後。高度な内容を教えているだけに、最新科学技術などは解説しているものの、生徒を理科好きにできない難しさが浮き彫りになったようだ。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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