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中英教員の8割、小学校英語で「聞くことに慣れる」を期待?
kyoikujin
2009/4/6 掲載

 Benesse教育研究開発センターは3日、「第1回中学校英語に関する基本調査(教員調査)・速報版」を公表した。この調査結果によると、中学校の英語教員の8割近くが、小学校英語の効果として「英語を聞くことに慣れる」ことをあげていることなどが明らかになった。

 この調査は2008年7月から8月にかけて、全国の公立中学校の英語教員3,643人を対象に行われたもので、調査内容は、中学校英語の指導や活動の実態、指導に関する教員の意識、小学校英語との関わりなどとなっている。

 高等学校の新学習指導要領で「授業は原則英語で」ということがうたわれ話題となったが、中学校の授業で英語を使用する割合は、「ふだんの授業で英語を半分以上使用する」が半数以上という結果となった。授業で行う指導方法については、多い順に「音読」、「文法の説明」、「発音練習」という回答となった。

 また指導に関する悩みでは、「生徒に学習習慣が身についていない」「授業の準備時間が十分にとれない」が8割を超え、若手教員ほど悩みが多いこともわかった。

 3月29日の読売新聞の記事で、この4月の移行期間から、週1回の外国語活動を行う小学校が4割というアンケート結果が紹介されたが、「中学校での英語の授業の導入ややり方を小学校に合わせて変えている」との回答は1割台にすぎず、アンケート時期が昨年夏ということもあるとは思うが、小・中連携については課題の残る結果となっている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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