教育ニュース
文科省の報道発表から研究会参加ルポまで、知っておきたい色々なジャンルの教育情報&ニュースが読めます。
小学校英語の在り方とは? 第1回報告会終わる―国研
kyoikujin
2009/2/25 掲載

 20日に国立教育政策研究所で、「小学校における英語教育の在り方に関する調査研究」の研究報告会が開かれ、全国の教育関係者約600名が参加した。報告会では、リスニング、スピーキング、アルファベットに関するもの、国語力との関連に関するものなど、様々な角度から見た小学校英語に関する調査研究の結果が報告された。

 この調査報告は、全国の研究協力校53校を対象に、平成18年から20年度にかけて実施された、学校用と児童用の質問用紙調査や目標別調査、学年主任用質問紙調査をもとに行われた。目標別調査は以下の3種類で、調査によって対象児童数も異なっている。

・聞き取りクイズ
(平成19年〜20年度、53校の5、6年生対象)
・スピーキングクイズ
(平成19年〜20年度、3校の5、6年生対象)
・アルファベットクイズ
(平成19年〜20年度、3校の5、6年生対象)

 気になる出題内容は以下のとおり。

聞き取りクイズの1例

絵を見て3つの英文を2度聞き、正解の番号を答える問題。
1番 Two dogs and two cats.
2番 One dog and two cats.
3番 Two dogs and one cat.

スピーキングクイズの1例

質問者が出す2つの質問に答える問題。
Look at this picture. What food is this?
Do you like spaghetti?

 文部科学省の調査によると、全国で約97%の小学校が「総合的な学習の時間」などで実施している英語活動については、23日の朝日新聞の記事で現場教師の異論も多いことが取り上げられたばかり。

 今回が初めての試みとなったこの調査が、早いところでは21年度の移行期間から導入される外国語活動の実施に向け、おおいに参考となることを期待したい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの受付は終了しました。