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中学校「解説」外国語編―小学校の実態を踏まえた指導を
kyoikujin
2008/7/26 掲載
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  • 学習指導要領・教育課程

 14日に文部科学省から公表された中学校の指導要領解説。外国語編(ZIP)では、小学校5、6年生で外国語活動が新設されることを受け、小学校との連携をどのようにしていけばいいのか、具体的な例などが示された。

 「指導計画の作成上の配慮事項」では、

 特に、第1学年においては、実際に入学してくる生徒が在籍していた小学校において、どのような単語や表現を用いた活動が行われているかを把握することが求められる。

とされ、学校によってばらつきがある小学校外国語活動の実態を受け、指導計画作成の際には、小学校での学習内容に対して配慮することが求められた。

 また具体的な指導内容についても、「言語材料の取扱い」で新設された「ア 発音と綴りとを関連付けて指導すること」で、

 小学校でplay /pleI/や thank/θa.k/などの音声に触れたあと、中学校では文字でどのように表すかを学ぶこととなるが、その両者を関連付けて指導することで、発音と綴りの関係に気付かせることが大切である。

とあるように、生徒が小学校で学習した内容を受け、中学校でどのような指導がなされるべきかが例示された。

 900語から1200語に増えた語数については、1200語は上限ではないとされ、実際に教科書などで取り扱われる語数はこれ以上になることが予想される。また関係代名詞などで「基本的なもの」、受け身で「現在形及び過去形」とされていた制限が削除され、それらを超えた指導が可能となり、105時間から140時間に増えた時間数の中で、無理なく言語活動を一層充実させることが求められているといえるだろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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