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中3は高1より理科が好き―国立教育政策研究所調査
kyoikujin
2008/6/6 掲載

 高校1年生を対象に行われたPISA2006の科学的リテラシーに関する意識調査を中学校卒業段階の生徒に実施したところ、理科を楽しいと感じる割合や、理科への興味関心などの項目が、高校1年生より全般的に高いことが、国立教育政策研究所の調査でわかった。

 全111項目のうち、中3が高1よりも望ましい回答をした割合が2.5%以上高い項目は63項目に達し、同程度が40項目という結果だったのに対し、2.5%以上低い項目は8項目とごくわずかだった。この結果から、同研究所は、「PISA調査結果のすべてが中学校までの理科教育に起因するものでないことが明らか」としている。

 一方で、OECDの平均と比べると、2.5%以上高い項目が27項目、同程度が30項目なのに対し、2.5%以上低い項目が54項目と非常に多く、高1よりは良好とはいえ、課題を払拭するまでには至らなかった。

 同研究所は、今回の調査結果から浮かび上がった、中学校段階の理科教育の課題を以下のように設定し、今後の取り組みに活かしていく考えだ。

  • 科学に関する自信、自己効力感を高める必要があること
  • 理科や科学を学ぶ価値や意義を実感させる必要があること
  • 科学に関連する職業意識を養う取り組みが必要なこと
  • 対話しながらの思考や、応用に関する学習を重視する必要があること

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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