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和田中「夜スペ」 成績問わず、希望者全員を対象に
kyoikujin
2008/5/13 掲載

 12日の毎日新聞の記事によると、進学塾講師による成績上位者を対象とした夜間と土曜日の補習「夜スペシャル」(夜スペ)を1月に始めた東京都杉並区立和田中学校(代田昭久校長)が今月下旬から、成績にかかわらず3年生の希望者全員に受講の機会を与えることにしたという。新たに家庭教師派遣業大手のトライグループ(千代田区)と提携し、進学塾のペースに合わない生徒に対応するとのことだ。

 「夜スペ」は開始直前の今年1月、成績上位者が対象であることなどを理由に、都教委から「教育の機会均等の観点から好ましくない」などとして中止指導を受けていたが、杉並区教委は「夜スペ」を「地元住民や保護者による学校教育外の活動で非営利」と位置づけ、都教委もこれを容認、1月26日より開講していた。

 大手進学塾との提携に留まらず、今度は家庭教師派遣との提携で、またも物議をかもしそうな「夜スペ」だが、批判されていた「成績上位者が対象」であることを改善するための今回の動きには、どのような評価が下されるのだろうか。学校、塾、家庭教師―教育の方法に違いはあれど、「学力の向上」という共通の目標のために相互補完することで、別の角度から教育を見直すこともできるのかもしれない。無論、結果が伴わなければ意義はないとも言われるだろうが、その判断には、もうしばらく様子を見る必要があるだろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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