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新指導要領告示―パブリック・コメントは生かされたか?
kyoikujin
2008/3/28 掲載
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  • 学習指導要領・教育課程

 27日、文部科学省は幼稚園、小学校、中学校の新指導要領を告示した。各紙が報道しているように、今回は総則に「伝統と文化を尊重」の文言を加えるなど、改正教育基本法の趣旨を反映させる修正がなされた。ここでは、告示に合わせて公開された パブリック・コメントに寄せられたご意見等について(PDF)という関連文書をみてみよう。

 2月16日から3月16日までホームページ等を通じて寄せられた意見は、5,679件。上記の関連文書では、72件の代表的な意見について、その内容と回答がまとめられている。広く一般に募っただけに、72件中42件は全体的なことや総則に関する内容。

 たとえば、「学習指導要領について達成目標としての性格を明確にすべき」「学習指導要領に定められた内容について教師は児童生徒に必ず身に付けさせる義務があることを明記すべき」との意見を受けて、告示では「掲げる目標を達成するよう教育を行うものとする」という文言を総則に追加している。

 新指導要領が告示されたことで、今後は、解説書や移行措置の公表などが待たれる。特に先行実施される理数科の動向に注目したい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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