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科学的リテラシーが2位から6位に転落―PISA2006結果
kyoikujin
2007/11/30 掲載

 29日、15歳を対象にした国際的な学習到達度調査(PISA)における、2006年の科学的リテラシーの結果が先行して発表され、日本は前回2003年の2位から6位に転落したことがわかった。

 PISA(Programme for international Student Assessment)は経済協力開発機構(OECD)によって3年おきに実施され、科学リテラシーの他にも、読解力、数学的リテラシーなどが調査される。今回は前回より16か国増えて、57の国と地域が参加した。

 科学的リテラシーの1位は前回に続いてフィンランドとなり、香港がそれに続いた。この2つが3位以下を大きく引き離し、日本は6位、3位から7位までで形成する第3グループとなった。前回はフィンランドとともに最高得点を獲得していたが、今回は大きく水をあけられてしまう結果となった。

科学的リテラシーの順位(PISA 2006)
順位 国・地域 得点 前回
1位 フィンランド 563 1位
2位 香港 542 3位
3位 カナダ 534 11位
4位 台湾 532 -
5位 エストニア 531 -
6位 日本 531 2位
7位 ニュージーランド 530 10位
8位 オーストラリア 527 6位
9位 オランダ 525 8位
10位 リヒテンシュタイン 522 5位

 OECDは全ての結果を世界同時に公開する予定だったが、スペインの雑誌が一部の概要を報じたため、科学的リテラシーの結果のみ公表することになった。その他の結果は、12月4日の18時(日本時間)に公表される予定となっている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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