教育マグマ日記
明治図書出版教育書編集部の樋口雅子編集長が、日々の雑感を赤裸々に綴ります。
どちら側?スタージョンの法則
明治図書出版編集長樋口 雅子
2014/1/14 掲載

「朝刊に書店での本選びを例に、“スタージョンの法則”のことが出ていたけど、何か、つくる側としては、切ない話。
だって、“どんなものも、その90%はカスである”だっていうんだもの。
毎日、カスづくりに励んでいることになるってわけ?」
「でも、スタージョンの法則を創作一般で考えると、“一定の名作を生むジャンルは、常に多量の駄作がある”ということ。
ゲームがよい例とよく引用されるけど、名作ゲームの陰には大量のクソゲ―があるーって、ウィキペディアが解説している〜」

で、ウィキペディアをひも解いてみると。
一番、気に入った個所は、
「多量の駄作の存在は、それを受け入れる市場の存在を前提にするが、それが存在しないジャンルは名作も生み出せない。そのような駄作は、駆け出しの制作者の修練の場でもあるからである。それを失ったジャンルは後継者を失って先細りになりがちである」(スタージョンの法則 - Wikipedia より)
なるほど、なるほど。
それにしても、スタージョンって、どんな人?
SF作家がなぜ、こんな箴言を遺したの?
探ってみると。。
現代文学に関するパネルデスカッションの場で、英文学の教授氏が、通俗SFから選んだどぎつい文を読んだ後、
「SFの9割はガラクタだ」
スタージョンは、
「どんなものでも9割はガラクタだ」
と切り返した。。
このあたりに黙示のルーツがあるようです。
この50年以上昔の手法、今やネットの世界で大活躍。
<気にいらない相手への攻撃手段>
として、同じスキルが使われて、立派に活かされ?ています。

この法則で、自分の仕事を自己点検するに、
9<1とみるか、1<9とみるか、悩ましい〜と、友人にいうと。。。
「なあに、立花隆氏にいわせると、
“本当にクリエーティブな書籍など、500年に一冊”
だそうだから、気にしてもしょうがない世界では…」
とか、いわれてしまいました。。
で、私の箴言は、
「どの世界にも、その道のメキキが必ず、一人はいる。そのメキキに向かって発信していくのだ」
というものです。
え、誰の箴言です?
忘れたけど、どの世界にも必ずいる、プロを舐めて仕事をしてはアカンーと。。

コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 総一郎
    • 2014/1/19 15:29:18
    SFとは全然関係がありませんが、ユニクロの柳井正氏が「十回新しいことを始めれば九回は失敗する。」と、「挑戦すること」の価値について述べられています。してみると、創作活動の「90%はゴミ」は当然かもしれません。翻って、授業も新しいものをつくり出そうとする営みですから、失敗はつきものなのかも。(と、自身をなぐさめてみるなどして……)我が身を振り返ってみても、「楽しく学ばせたい」という試みの失敗を糧にして、なんとか人並みな教員になっきた気もします。もちろん、「授業として成立していない」のは論外ですが……。
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