著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
小さな労力で効果絶大!教室が笑顔であふれる80の「ひみつ道具」
愛知県公立小学校八神 進祐
2021/12/10 掲載
 今回は八神進祐先生に、新刊『今すぐ真似したくなる 教室のひみつ道具図鑑』について伺いました。

八神 進祐やがみ しんすけ

公立小学校教諭。1988年愛知県生まれ。愛知教育大学卒業。教育サークルMOVE代表。子どもたちの“ありのまま”を大切にした教育実践に取り組んでいる。教育論文入賞多数。第5回・第7回「全国授業の鉄人コンクール」優秀賞、フォレスタネット主催フォレワンGP初代MVP、ビブリオバトル全国大会出場、『教育科学 社会科教育』(明治図書)「みんなの教育技術」(小学館)に実践記事掲載。YouTubeでは小学館「みんなの教育技術」より、授業力アップ動画を、Twitterでは「だいじょーぶ先生」(@teacher16694123)としてアイデア溢れる教育実践を発信中。

―いきなりすみません。表紙でマスクしてポーズをとっている彼、怪しい匂いがぷんぷんしますが…もしかして八神先生?

 私は、正義の味方「ヤガミ仮面」!!…というのは冗談です。この「マスカレード・マスク」を使うと、気分が高揚してしまい、ついつい調子に乗ってしまいました。
 改めまして、公立小学校教諭の八神進祐です。この度、縁あって『教室のひみつ道具図鑑』を執筆させていただきました。

―…さて、気を取り直して、『今すぐ真似したくなる 教室のひみつ道具図鑑』、一体どんな本なんでしょう?

 子どもたちの学びに、ワクワクが生まれるような【ひみつ道具】を主に学級経営で使える40個、主に授業で使える40個の、計80個つめ込みました。本の特徴は、図鑑のようにビジュアルにこだわったところです。見開き1ページに実物の写真や作り方、使用例やエピソード、ワンランクアップの指導ネタなどをまとめています。どのページから読んでいただいてもOKな内容となっています。パラパラめくっていただいて、ビビッときた実践を取り入れていただけましたら幸いです。

―本書で紹介しているひみつ道具の中でも、これは是非おススメ!というものを1つ、教えてください。

 「メッセージ・トランプ」は特におススメです。日頃の頑張りをトランプに乗せて贈るのです。私は毎日の日直さんに渡しています。予想を超えた子どもたちの笑顔に出合えるだけでなく、ありがたいことに、保護者の方からも感謝の声をいただきます(一部では私のことを「トランプマン」と呼ばれる方も…笑)。

―聞くところによると、八神先生は「ネタの四次元ポケ○ト」の異名を持つとか持たないとか。秘密のネタの数々、いったいどこから仕入れているのですか?

 私自身が子どもの頃、工作が好きだったり、外遊びでも工夫をして遊んでいたりしていました。「とにかく、楽しく遊ぶ」ことばかり考えていました。それが今では「とにかく、楽しく学ぶ」ことばかり考えています。
 目の前の子どもたちに合わせて教材・教具に工夫を重ねていった結果、このような【ひみつ道具】が生まれたように思います。当然のことながら、同僚の先生や仲間から教えていただいたり、着想を得たりしたことも多くあり、この場を借りて感謝申し上げます。

―最後に、読者の先生方に一言メッセージをお願いいたします。

 拙著を手に取ってくださり大変感謝しております。「小さな労力で大きな効果を上げる」がこの【ひみつ道具】の目指すところです。この本が呼び水となり、皆様の教室がアイデアと子どもたちの笑顔で満ちあふれることを心より願っております。

(構成:大江)
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