著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
教材教具ICTのアイデア100連発!
東京都立立川ろう学校校長村野 一臣
2020/7/29 掲載
今回は村野一臣先生に新刊『子どもが目を輝かせて学びだす!教材・教具・ICTアイデア100』について伺いました。

村野 一臣むらの かずおみ

昭和60年より東京都立高等学校教諭・ろう学校教諭,教頭・副校長,校長,都教育委員会を経て,東京都立町田の丘学園校長,全国特別支援学校知的障害教育校長会会長,現在,東京都立立川ろう学校校長,全国聾学校長会会長。ろう学校在籍時に,ろう重複障害教育,個別指導計画をテーマにして学ぶ。東京都立町田養護学校教頭・副校長時に,水口浚先生,吉瀬正則先生,宮城武久先生に出会い,教材・教具を活用した実践を続けている。

―本書では全国の先生方の英知を集結し、特別な支援を必要とする子どもたちへのための教材・教具・ICTのアイデアを100集めているとのことですが、どのような教材が100集まっているのでしょうか?

 特別支援学校では、先生方が子どもの実態に応じた教材・教具を日々工夫して活用しています。今回、特別支援学校等の授業で活用している教材を、国語、算数・数学、体育、音楽、図工・美術、日常生活の指導、自立活動と幅広く紹介しています。基本的に手軽に購入できたり、工夫できるものを載せています。「こんな発想があったか」「同じ教材・教具でも使い方を工夫できる」など実践の中で、活用し更に工夫していただけたらと思っています。また、個別の指導や集団での指導の場面など、教材・教具を介して子どもとのコミュニケーションを図ってほしいです。

―主に使用されるのは特別支援学校の先生方でしょうか。これらの教材・教具・ICTを工夫するメリットは何ですか?

 特別支援学校等の特別支援教育に関わる先生方に、是非参考にしていただきたいです。本書では、教材の紹介とともに、教材のねらい、工夫点、使用方法等を簡潔にまとめています。教材・教具を選定・工夫することは、子どもの実態を的確に把握しながら、スモールステップを考えていくきっかけになります。子どもの「できた」「わかった」がわかること、逆に「できなかった」時は、子どもの実態に即していなかったことになります。具体的な評価がすぐにわかり、改善につなげていってほしいです。

―本書の中で紹介されているおすすめの教材を1つ教えてください。

 一つに絞るのは難しいですね。本書では、国語や算数・数学以外にも体育、音楽、図工・美術、日常生活の教材を紹介しています。ちょっと工夫すれば、すぐに活用できるものが多く含まれています。是非、すぐに使ってほしいです。その中で文字・かずの基礎にもなる「交差のあるペグさし」は、多くのことを示唆してくれます。字がかける子どもでも線に沿ってペグを入れられないことがあります。簡単な教材ですが、この教材の意味を説明できると保護者も納得できると思います。

写真

交差のあるペグさし教材

―最後に…特別な支援を必要とする子どもに関わられる先生方へのメッセージをお願いします。

 日々、特別支援教育に関わっている先生方は、授業の工夫、教材・教具の作成に熱心に取り組んでいると思います。同じ教材・教具でも、発達の道筋を考えながら、スモールステップで考えたり、または実態把握(アセスメント)に生かしたりすることができます。また、適切な声かけで「できること」が増えることがあります。本書で紹介している教材・教具、また、日々の実践を通して、子どもにあった教材・教具を開発し、指導の手だてについて整理できることを期待しています。

(構成:佐藤)

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