著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
ちっちゃいけれど効果じわじわ いいクラス
千葉県君津市公立小学校教諭橋 朋彦
2020/2/6 掲載
  • 著者インタビュー
  • 教師力・仕事術
今回は橋朋彦先生に新刊『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』について伺いました。

橋 朋彦たかはし ともひこ

1983年千葉県生まれ。現在,千葉県君津市の小学校勤務。文科省指定の小中一貫フォーラムで研究主任を務める。市教育委員会が主催する初任者研修や若手研修で,算数や数学の授業公開をし,講師を務める。教育サークル「スイッチオン」,バラスーシ研究会,日本学級経営学会などに所属。算数と学級経営を中心に学ぶ。
単著に『明日からできる速効マンガ 4年生の学級づくり』(日本標準)がある。

―橋先生、書名にある「ちょこっとスキル」って何がちょこっとなのでしょうか?

 知っているだけで、誰でもすぐにできるという意味で、「ちょこっと」という言葉を使っています。知っている人からすると、当たり前のスキルですが、知らない人にとっては貴重なスキルだと考えています。私自身がこのようなスキルの存在を知ることで、とても助けられました。
 「大したスキルではない」と、ご批判の声をいただくことも確かにあります。しかし、このようなちょっとしたスキル身につけることも大切だと考えています。みなさんで、みなさんのちょっとしたスキルを共有していく足がかりなれば幸いです。

―ちょこっとスキルを身につけるとどんないいことがありますか?

 今回のちょこっとスキルは、「学級づくりに自身がもてる」です。何かあった時の対応の幅が広がります。学級の1日の流れでつくっていますので、多くの事柄に対応できるスキルが満載です。本当にちょっとしたスキルなので、みなさんの学級づくりに大きく影響を与えるわけではありません。しかし、引き出しが増えるので、ちょっとした心の支えになることができるスキルだと考えています。
 ぜひ、ちょこっとスキルで、みなさんの学級づくりのお手伝いをさせてください。

―おススメのスキルを1つ紹介してください。

 私が学級づくりに自信をもつために大切にしているスキルは、24『時系列で確認できる「事実の見える化」』ですね。学級でトラブルがあった時も、このスキルを思いついたおかげで、落ち着いて対応できるようになりました。
 しかし、対応の仕方を知っているだけでは子どもに寄り添えません。子どもに向き合う心のもち方も、あえて「スキル」という形で紹介させていただいています。そちらもご覧にいただければ幸いです。誰でもすぐにできるスキルですので、ぜひお試しください。

―本作はシリーズで2冊刊行ありとのこと。どんな2冊なのですか?また今後の展開は…?

 1冊目は、「授業の腕をあげる」というテーマの本です。みなさんの一生懸命に考えた授業が、より効果的になるよう、お手伝いをさせてほしいという願いのもと書かせていただきました。
 2冊目は、「学級づくりに自信がもてる」です。すごい学級をつくるではなく、あくまでも「自信がもてる」です。こちらも、みなさんのイメージする学級づくりのお手伝いがさせてほしいという願いが込められています。
 今後は、みなさんのお役に立てるようなちょっとしたアイテムを紹介させていただけるようなものも考えています。

―本書を手に取ってくださった先生方に、ともにいいクラスづくりを行うためにメッセージをお願いいたします。

 ちょこっとスキルでみなさんの学級づくりに自信がもてるよう、お手伝いをさせていただきたいです。ぜひ!よろしくお願いします。

(構成:佐藤)
コメントの受付は終了しました。