著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
1年生の体育授業で学び合える体育の土台をつくろう!
学校法人明星学苑 明星小学校教諭夏苅 崇嗣
2019/4/5 掲載
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 今回は夏苅崇嗣先生に、新刊『体育科授業サポートBOOKS この1冊でまるごとわかる!小学1年生の体育授業』について伺いました。

夏苅 崇嗣なつかり たかし

1973年生まれ。明星大学教育学部卒。
学校法人明星学苑 明星小学校教諭。
東初協学級経営部会運営委員。
筑波学校体育研究会理事。

―本書は、1年生の体育授業づくりについての1冊となっていますが、1年生を指導するうえでよく相談される悩みとはなんでしょうか。悩みに対するアドバイスも含めて教えてください。

 「1年生にはどんな運動を教えればよいですか」とよく質問されますが、「どんな運動」の前に、「どんな運動感覚(基礎感覚)を身につけるか」を大切にしてほしいと伝えています。なぜなら、これから学ぶ運動へ向かう身のこなしを身につけることが今後の体育授業で力を発揮できるからです。基礎感覚を身につけた子どもたちは、スポンジのように教えたことを吸収してくれて、日々変化・成長していく子どもたちと授業ができることが楽しくなります。

―2章では1年生の躓く場面でのマネジメント術をご紹介いただいていますね。10のマネジメント術がありますが特に先生が大切だと思われるものについて教えてください。

 今回紹介したマネジメントはどれも大切で、授業内と授業以外の場面を想定しています。そして、このマネジメントのいくつかは1年生だけではなく、他の学年でも使えるものがあります。「特に」ということですが、私自身が常に大切にしていることは、授業内で子どもたちが「できた!」を実感できる「即時評価」だと思います。1年生には一度に多くのことを伝えるよりも、その場で評価してあげることで1つずつできることを増やしていくことが重要だと思います。

―1年生では特に体つくりの運動が重要なのかと思われるのですが、様々な基礎感覚が含まれる体つくりの運動をみんなができるようになるための指導のコツをここでも少し教えてください。

 大切にしていることは、子どもたちが「やってみようかな」と思える運動を提示して、ゲーム化することだと思います。初めから「無理!」と思う運動ではなく、「できそうかな」から始まり、「できた!」へ繋がる指導を心がけることが大切です。ゲーム化し繰り返し同じ運動を行う中で、友だちと関わりながら取り組み、どの運動も「みんなできる」ではなく、「みんなできる」ことを実感できる指導のコツと言えるでしょうか。

―先生は体育指導以外に“学級経営”にも取り組まれているとお聞きしましたが、学級経営と体育の関係について、先生はどうお考えでしょうか。

 本書でも書かせていただきましたが、授業を行う上で「学びたい!」、「みんながやりたい!」と思える風土づくりを大切にしています。まず雰囲気・風土づくり=学級経営を大切にすべての子どもたちが学び易い授業の実現へ向けて、様々な運動を通して子どもたちとの信頼関係を構築できます。また、関わり合いから得られる「安心感」も大切にしています。「安心感」があることで、学びに向かう気持ちを思う存分発揮できると思います。

―最後に、読者の先生方へ向け、ぜひメッセージをお願いします。

 私もこれまでにたくさんの体育授業に関する書籍を読んだり、研修会に参加したりしてみて、「これはできそう」と実感することから自分自身の授業研究(教材研究)をスタートしてきました。ぜひ先生方もたくさんの授業を見合い、研修会に参加してみてはいかがでしょうか。授業へ向かう気持ちが変わると思います。1年生の授業は、まさに「土台づくり」です。しっかりとした土台づくりに本書がその一助となっていただければと思います。

(構成:中野)
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