著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
保護者・子どもの心を響かせよう!
奈良県公立小学校土作 彰
2019/2/22 掲載

土作 彰つちさく あきら

1965年大阪府八尾市生まれ。
1990年より奈良県の小学校教員となる。初任者のときに学級が上手くいかず,打開策を求めて全国のセミナー行脚を始める。10年目までとにかく授業ネタの収集に明け暮れるが,何かが足りないと気づく。
2001年に群馬の元小学校教師深澤久氏の学級を参観し衝撃を受ける。以来,教師に必要な「哲学」論を研究。
「子どもを伸ばしてこそ教師」とアツく情熱的な指導を続けている。

―土作先生は、子どもに語りかける「説話」を学級通信に盛り込み、帰りの会で読まれているとのこと。その効果は?

 人が行動を変えるためにはその人の認識を変える必要があります。認識を変えるための一つの手法が「説話」です。結局は人を変えるのは言葉なのです。聞いてみて「なるほど!そういう考え方があったのか!」と思わせることができます。劇的にクラス全員の行動が変わるなどと言うことはありませんが、毎日お話していって、少しずつ何人かの心に響かせて、少しずつ「認識の変革」をクラス中に広げていく効果があります。

―このたびは「道徳のお話」がテーマですが、本書は道徳の時間だけに活用されるものではありませんね?

 「道徳でない教育活動はあるか?」このように考えると、そのようなものはあり得ないことに気づくでしょう。私のターゲットは狭い週1回の「道徳」授業だけではありません。朝学校に来てから下校するまでの教育活動1分1秒が道徳的な教育活動です。枚挙に暇無い様々な指導の場面で使えるお話を集めました。是非「これは!」と思ったお話をしてみてください。きっと子どもたちの目は変わるはずです。

―土作先生は子どもや保護者の心に響かせるお話をたくさんされていますが、人の心を動かすお話を先生はどんな風に考えておられるのでしょうか。

 多くの場合、ビジネス書を読んで考えつきますね。特に人生哲学の本がいいです。そこには「そうか!なるほど!」と思える話が満載です。それらの中から目の前の子どもたちの育ちに応じてわかりやすく咀嚼して紹介することが多いです。「あっ!これ明日にでも子どもたちに紹介したいな。」と思ったら翌日の1時間目や朝の会は「道徳」の時間になります。少しずつでも毎日道徳のお話をしていけば子どもたちの行動は必ずいい方向に向いていくはずです。

―本書には、道徳的なお話として学級通信に掲載し、また読み上げてもらえたら…というお話が62掲載されておりますが、その中から、今の時期におすすめのお話がありましたらご紹介いただけないでしょうか。

 「規律を守ることはチーム力になる」ですね。この時期子どもたちが荒れの兆候を見せることがあります。またかなり荒れてしまっている学級もあるはずです。そのようなときにはまずは学習規律を見直してください。当たり前のことが出来なくなっていないか?しなくなっていないか?もしそのようなことがあればそこが荒れの原因となっていることが多いです。このお話で今一度規範意識の大切さを語りましょう。少しでも子どもたちの心が動いてくれたらいいですね。

―本書に興味をもってくださった先生方にメッセージをお願いします。

 今時は学級経営で「マイナスからのスタート」を余儀なくされることも多いと聞きます。私自身そのような状況に置かれることが多いです。しかし、どんな状況であれ、 教師は子どもたちを巡る多くの困難に対峙しなければならないのです。その時にいかに子どもたちの認識を変え行動できる話ができるのか?その数は大切な教育技術ともいえるでしょう。既刊のお話本とあわせれば100本以上のお話が手に入ります。あとは乾坤一擲!ベストのタイミングでお話を子どもたちにできるといいですね。

(構成:佐藤)
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