著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
この1冊で安心!スタートからゴールまで一年間をフルサポート
―学級づくりから全教科まで―
追手門学院小学校多賀 一郎
2019/2/22 掲載

多賀 一郎たが いちろう

神戸大学附属住吉小学校を経て私立小学校に長年勤務。現在、追手門学院小学校講師。専門は国語教育。親塾など、保護者教育にも力を注いでいる。また、教師塾やセミナー等で、教師が育つ手助けをしている。絵本を通して心を育てることをライフワークとして、各地で絵本を読む活動もしている。
著書として、『大学では教えてくれない 一年を乗り切る学級づくり』『大学では教えてくれない 信頼される保護者対応』『クラスを育てる「作文教育」 書くことで伸びる学級力』『小学校国語科授業アシスト これであなたもマイスター!国語発問づくり10のルール』『学級担任のための「伝わる」話し方』『学級づくり・授業づくりがうまくいく!プロ教師だけが知っている50の秘訣』『ヒドゥンカリキュラム入門―学級崩壊を防ぐ見えない教育力―』(以上、明治図書)、『子どもの心をゆさぶる多賀一郎の国語の授業の作り方』『一冊の本が学級を変える―クラス全員が成長する「本の教育」の進め方』『全員を聞く子どもにする教室の作り方』『多賀一郎の荒れない教室の作り方―「5年生11月問題」を乗り越える』(以上、黎明書房)、『学校と一緒に子どもを育てる本』(小学館)。共著として、『クラスを育てるいいお話』『子どもにしみこむいいお話』『学級づくりロケットスタート』(低・中・高学年)(以上、明治図書)、『国語科授業づくりの深層』『「孫子」に学ぶ教育の極意』(以上、黎明書房)、『女性教師だからこその教育がある』『問い続ける教師』(苫野一徳との共著)(学事出版)等多数。

―大好評の「ロケットスタートシリーズ」、満を持しての学年別・365日の全指導に対応したのが本書ですね! ロケットスタート、つまり4月初めのスタートダッシュだけでなく、12か月すべてを網羅されたのはなぜですか?

 スタートは、そのときだけでなく、ゴールをイメージしていないといけないと考えています。一年間を見通したロケットスタートを考えようとすると、一年間を通してのポイントを示した方が親切だと考えました。先生方にとっては、同じ考え方で年間を通して実践していけるというメリットがあります。

―とはいえ、やっぱり4月のスタートは大切ですよね。まもなく迎える新学期。ロケットスタートをキメるために欠かせないことはなんでしょうか?

 やはり、学級、授業、保護者対応などのさまざまな課題に対して、同時にすべてをフル回転でスタートを切るということです。授業はがんばっているけれど、保護者対応はぼちぼちだとか、学級づくりはかなり力を入れているけれど、教室の「あの子」への対応は後手に回っているだとか、そういう偏ったスタートでは、うまく軌道にのせることはできません。そういう意味で、本書はたりないところをすべて補ってくれる強力な武器となるでしょう。

―本書では、学級開き・学級づくりだけでなく、各教科の授業開き・授業づくりについてもおまとめいただきました。どれもすべて活用いただきたいですが、特にここはオススメというところがあれば教えてください!

 本書は、すべての項目について、中堅以上で実践をもっている確かな先生方に書いていただきました。すべてがオススメです。「その中でも特に」と言われると、類書ではあまり例を見ない、「担任が受けもつ、教科書を中心とした音楽、図工、英語、家庭科など」の教科ですかね。
 小さな学校では、小学校教師は、全教科の授業をいきなりもたねばなりません。どうしたらいいんだろうと困ります。そんなときにこの一冊は、大きな力になることでしょう。

―一年間、安心・安定して学級を運営するために、「これだけは外せない学級担任の心構え」とはなんですか?

 それは、この本を読んだらわかりますと言いたいところです。
 あえて一つだけと言うならば、「先手必勝」ということです。どんなことでも後手に回って問題がこじれてしまってからでは、なかなか回復できません。子どもとの関係も、いったん壊れてしまったら、再構築するのはかなり難しいのです。

―最後に、新年度を迎える読者の先生方に向けて、メッセージをお願いします!

 ブラック企業であるかのように言われる学校です。確かに、苦しいことも辛いことも多いのが現実です。甘い世界ではありません。僕のところには毎年のように若い先生方からの悩み相談がきます。
 しかし、それでも僕は断言します。教師ほどすてきな商売はありません。子どもたちはかわいくて素直で、教師の誠実な心をちゃんと受け止めてくれます。たとえそのときには反発して険悪な状態になったとしても、子どもたちはいつか人生のどこかでわかってくれるものです。
 人生をかけて悔いのない仕事です。

(構成:林)

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