著者インタビュー
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書きたいことを見つける力を付ける「一〇〇マス作文」
鳥取市立美和小学校長三谷 祐児
2015/4/17 掲載

三谷 祐児みたに ゆうじ

1957年鳥取市生まれ。立命館大学文学部卒業。山口県公立小学校教諭・鳥取県公立小中学校教諭として勤務の後、鳥取市立富桑小学校教頭・鳥取市立高草中学校長を経て、現在に至る。著書に、『どの子も楽しく書ける! イラスト「一〇〇マス作文」ワーク 1・2年/3・4年/5・6年』などがある。

―本書で紹介している「一〇〇マス作文」とはどういうものですか? 新しく取り組まれる先生にもわかるよう、簡単にご紹介ください。

 「一〇〇マス作文」は、3分間で100字程度の作文を書くことを目標にした作文の基礎トレーニングです。書くことに対する抵抗感をなくし書き慣れさせることを目指します。子どもは「書きたいことがあれば書くのだ」という信念のもと、書きたいことを見つける力、いわゆる題材選択能力を「一〇〇マス作文」で鍛えます。

―また「一〇〇マス作文」にはどのような効果があるでしょうか?

 書くことを苦にしなくなります。書きたい題材を見つけようとする態度やすぐに記述の構想を練る態度が身に付くようになります。また書いた内容を五七五にまとめることにより要約力が付いてきます。指導者は、作品は時間をかけず評価できるのですぐに評価を子どもに返すことができます。指導者同士で作品を批評し合うことで児童理解が進みます。なにより褒められる機会が増えることにより、作文嫌いが減り作文好きな子が増えます。

―本書は『どの子も楽しく書ける! イラスト「一〇〇マス作文」ワーク』の続編ですが、前作からパワーアップした点を教えて下さい。

 児童自らが書きたいことを見つける力を付けることが「一〇〇マス作文」の大きなねらいでした。しかし、実際はなかなか難しいようで、指導する先生方から題材のヒントを教えてほしいという要望が寄せられたそうです。そこで、今回はできるだけ多くの題材のヒントを載せました。掲載されているヒントをご自身の学級の実態に合わせてご活用ください。

―本書にはふんだんにイラストが取り入れられ、「これができたら花丸一〇〇点!」のコーナーもあります。これらの活用法を教えて下さい。

 イラストを見て、題材を決めたり構想を練ったりする児童もいることでしょう。イラストを拡大して掲示し、それをクラス全体で見ながら想を広げることも効果的です。また、指導者の先生がイラストをモデルにしてさらに別のイラストを描き作文指導に生かすことも面白いですね。「これができたら花丸一〇〇点!」も作文への意欲喚起に上手に使ってほしいと願っています。特に作文を苦手にしている子には効果があると考えています。

―最後に読者のみなさんに一言、メッセージをお願いします。

 「一〇〇マス作文」は万能ではありませんが、作文の基礎トレーニングや苦手な子の作文指導には必ず寄与すると確信しています。全国で展開されている研究の成果を見てもますますその感を強くしています。わずかな時間の継続実践で、子どもたちに題材選択能力(書きたいことを見つける力)を身に付けさせたいものです。全国の読者の皆さん、どうぞよろしくお願いします。

(構成:木山)
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