著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
準備万端!自信をもって子供たちの前に立とう
帝京大学教育学部初等教育学科教授釼持 勉
2015/2/27 掲載
 今回は釼持勉先生に、新刊『小学1〜6年 365日の学級経営・授業づくり大事典』全6巻シリーズについて伺いました。

釼持 勉けんもち つとむ

帝京大学教育学部初等教育学科教授。千葉大学教育学部卒業、兵庫教育大学大学院修士課程修了、高校教諭、小学校教諭、荒川区教育委員会指導主事、東京都教育庁指導部指導主事、東京都教職員研修センター統括指導主事、国立市立国立第七小学校長、小金井市立小金井第一小学校長を経て現職。その間、文部省各種委員、東京学芸大学特任教授など歴任。『小学校国語の授業力をみがく!』『若手教師がヒヤッとした!80場面のトラブル解決術』『めざせスクールリーダー!頼れる管理職になるための16のステップ』(何れも明治図書)他、著書多数。現在、学級経営、国語科教育指導、学校経営、板書指導に関して全国で指導にあたっている。

―本書は書名にあるように、教師の仕事の『365日』がつまった内容ですが、1年間、どのように活用するとよいでしょうか?

 本書は、学級担任としての資質である、学級経営、学級運営にどのようにかかわり意図的・計画的に進めていけばよいかを段階的に論じています。4月当初から1年間、切れ目のない運営で、児童の側に立ったものの見方・考え方の基本を網羅しています。4月当初の学級開きと乗りきり方、各教科の授業開き、年間を見通した運営の仕方、各教科の授業の質を高める手立てを掲載していますので、安心して児童の前に立ち、自信をもって学級に臨むために活用できるようになっています。

―4月の新学期まであとひと月ほどですね。新学期前にこれだけは準備しておきたい!ということを教えていただけますか?

 新学期は、どの教師も緊張するものです。いつまでに何をすればよいか、初めての子供たちとの出会いをどうすればよいか、初めての授業で学習規律はどのように定着をめざせばよいか等、悩みはつきません。
 まずは、新学期までにしておくべきこと、新学期から授業開きまでにしておくべきこと、そして授業の質を上げるために授業力をどのようにつけていけばよいかの3点に視点を当てた進行管理を徹底させるようにしましょう。

―新学期の出会いの時には、どのようなことを意識すべきでしょうか。低・中・高学年それぞれ教えていただけますか?

 低学年では、児童一人一人の所属意識を強くもてるように考え、担任とともに学ぶ姿、かかわる姿を全面に出して児童とふれ合うことが大切です。
 中学年では、児童が少しずつ外に目が向いてくる時期であることを意識して、成長した姿をほめて出会いを大事にします。
 高学年では、学校生活のリーダーとして、児童自身に学校を動かすことができる力量があるとともに、その責任もあることを十分理解させてかかわることが重要です。

―本書では各教科の授業開きが紹介されていますが、全教科を通じて、最初の授業において気を付けるべきポイントを教えていただけますか?

 全教科を通じて共通することは次の通りです。

・一単位時間の授業の流れを重視して、見通しある学び方を指導すること
・教科の特性として学習規律を少しずつ定着させること
・授業のはじめとおわりのあいさつ、話合いの仕方など、共通する内容は最初の授業で徹底させること

 これらのポイントを逃さずに徹底させることができれば、1年間の授業が円滑に進むための第一歩に必ずなります。

―最後に、これから新学期を迎える読者の先生方へ向け、メッセージをお願いします。

 小学校の学級担任は、新学期の意図的・計画的な取り組みと、段階的・継続的な授業などを効率よく運営できるかどうかが生命線です。本書では、これまでになかった新学期当初の2週間の歩みと、きめ細かな対応の仕方を提示しています。また、安心して児童の前に立てるよう学年別に掲載して、すぐに活用できるように編集されています。1年間を児童の側に立って学級経営、学級運営できるように見通しあるものにしていきましょう。

(構成:木村)

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