著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
社会科を楽しみながら学べるきっかけに
北海道壮瞥町立壮瞥中学校宮ヶ原 隆二
2014/9/19 掲載
 今回は宮ヶ原隆二先生に、新刊『重要語句を完全網羅! 中学校社会科「地理・歴史・公民」一問一答ワーク』について伺いました。

宮ヶ原隆二みやがはら りゅうじ

1976年、鹿児島県生まれ。幼・小・中・高校と大阪市内で過ごす。立命館大学産業社会学部産業社会学科 都市・生活コース卒業。苫小牧市立明野中学校、洞爺湖町立洞爺湖温泉中学校を経て、現在、壮瞥町立壮瞥中学校に勤務。

―今回、社会科の一問一答形式のワークを作られたのは、どのようなことがきっかけだったのでしょうか?

 私個人の感覚ですが、年々社会科を苦手とする生徒が増えてきているような気がします。そうした生徒たちの苦手とする理由は「社会科は覚えることがたくさんあるから。」というものです。その苦手意識を乗り越えていくきっかけとなるような教材はないものだろうか、というところが出発点となりました。

―本書は、実際にどのような形で使っていただきたいと考えていますか?

 お使いになれる先生方の使いやすいように使っていただくのが一番です。授業時間内に多くの時間を割くことは難しいかとも思います。そこで、「授業の始めに短時間でウォーミングアップとしてのペア学習」、また「家庭学習として苦手分野の書き取りを行う」といった形での使い方はいかがでしょうか。

―「地理・歴史・公民」各分野の最後には、図解や重要年号なども収録されています。これらは、どういったことを目的にしたものでしょうか?

 「地図」は地理の学習を進めるうえで欠かせないものだと考えます。地理では、常に「地図」に戻るという意識を大事にしたいところです。「重要年号」は、一問一答に組み込むのではなく、別の教材にすることで、各できごとを通じて「時代の流れ」をおさえることができると考え、収録しました。また、公民の「図解」は、各語句の関係を理解し、整理する上で、有効であると考えて作成しました。

―生徒たちには、社会科を学ぶなかで、学習内容を覚えるとともに、どのような力をつけていってほしいですか?

 社会科で学習した内容を入口として、世の中への関心を高めて欲しいと思っています。世界でも日本でも、日々様々なことが起こっています。どこで・どのようなことが・何を原因として、起こっているのかといったことを考え、理解できるようになって欲しいです。
 

―最後に、読者の先生方にメッセージをお願いします。

 私は、これまでにたくさんの先生方から、たくさんのことを教えていただきました。この一問一答のスタイルもそうです。授業を改善していく一番の近道は良い「手本」や「アイデア」を参考にしてみることだと思います。本書を、何かを変えてみようとお考えの先生方にとってのきっかけにしていただければ、うれしいです。

(構成:松川)
コメントの受付は終了しました。