著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
楽しいゲームで子どもたちの笑顔あふれるクラスづくり
静岡市立西奈小学校教諭柴田 克美ほか
2014/7/25 掲載
 今回は、静岡教育サークル「シリウス」の柴田克美先生、松岡悟先生、森竹高裕先生に、新刊『クラスがみるみる活気づく!学級&授業ゲーム アイデア事典』について伺いました。

静岡教育サークル「シリウス」

1984年創立。
「理論より実践」「具体的な子どもの事実」「小さな事実から大きな結論を導かない」これらがサークルの主な柱です。
自分の実践を語る場がある、聞いてくれる仲間がいるというのはすばらしいことです。同じ志をもつ仲間がそこにはいます。
前著の、『学級力がアップする!教室掲示&レイアウト アイデア事典』が大好評発売中!

―学級にゲームを取り入れることには、どんな効果があるのでしょうか。

柴田先生:「漢字のしりとりゲーム」を班でやりました。「学校 校外 外国 ……」協力するので多くの言葉が出てきます。語彙の豊富な子がレベルを押し上げます。
 学級とはそうやって様々な子が「ゲーム」を通して相互に成長するのです。中には辞書を使う子も出てきます。「辞書を使う」という「必然性」が生じます。「ゲーム」といいつつ、実は「学級づくり」や「教科の学習」にまでつながっていきます。
 「ああ、楽しかった」「いつの間にか、学んでいた」―これが「ゲーム」を取り入れる効果です。

―ゲームを行うときの一番のポイントはなんでしょうか。

松岡先生:まずは、教師が楽しむこと。少し大げさに話したり、ジェスチャーをするとよいと思います。ゲ−ムをやり終えたときに、子どもたちに少し感想などを話させるとよいでしょう。また教師の側からも、楽しんで行っていた子どもをみんなの前で紹介するのも、子ども同士が認め合う集団になるかと思います。

―本書で紹介されているゲームは、どれも執筆者の先生方が教室で実践済みだそうですね。なかでも、子どもたちに人気のゲームを教えていただけますか。

森竹先生:「出席番号ゲ−ム」は、どきどきしたり、はらはらしたりでおすすめです。手拍子をクラスの子全員ですることで、一体感が生まれます。中学年〜高学年におすすめします。
 「バースデーライン」は、いつでも簡単にできるのでおすすめです。声を出さずに協力しなくてはいけないので、成功したときに一体感が生まれます。
 「迷路でドンじゃんけん」も子どもたちは好きですね。運動場でやっても、大人気。いつまでもやりたがります。

―早速実践されたい先生向けに、夏休み明けにぴったりのゲームはありますか?

柴田先生:「30秒で地名探しゲーム」がおすすめです。
 「◯◯君が夏休みに行った場所をあててください。」
 第一ヒント「山の付く県です。」『山梨県! 山形県! 岡山県! ……』 
 第二ヒント「雪が残っていたそうです。」『え? どこだろう? アルプスかな。』
 「地図帳を見て探してみましょう。」『そうか、高い山の県だ。』
 30人いれば、30の地域を探すことができ(行っていない子は本の題名あてなどに変えます)、地図帳の使い方が学べるゲームです。

―最後に、読者の先生方に向けて、メッセージをお願いいたします。

松岡先生:「先生、おもしろかったよ。またやろう。」と言われることは、教師にとって、子どもからの称賛だと思います。この言葉がたくさん子どもたちから出てくることが、明日への教育実践につながる力になります。是非、子どもたちとたくさんゲ−ムをして、子どもたちと一緒に笑顔があふれる学級にしてください。

(構成:林)
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