著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
どの子もわかる!できる!算数授業を目指そう!
愛知県豊田市立井郷中学校長鈴木 正則
2013/6/13 掲載
 今回は鈴木正則先生に、新刊『算数授業力アップ!つまずき指導のアイデア12か月(1〜3年編、4〜6年編)』について伺いました。

鈴木 正則すずき まさのり

1961年、愛知県生まれ、愛知教育大学大学院で数学教育専攻、小学校に10年間、中学校に8年間勤務し、豊田市教育委員会指導主事、半田市立成岩中学校長を経て、現在、豊田市立井郷中学校長。愛知教育大学志水廣教授と算数数学の自主研修会を開催している。持ち前の明るさとバイタリティをいつまでも持ち続けることがモットー。

―算数授業での子どものつまずきに対する指導方法を紹介した本書ですが、どのような構成になっていますか?

 教科書の内容にそって、1時間の授業例を、ポイントを絞って、1ペ―ジにまとめました。また、授業の流れがイメージしやすいように、教師の発問や子どもの発言の例を紹介し、イラストも盛り込みました。

―子どものつまずきを防ぐ12のアイデアとはどのようなものでしょうか? 詳しくは本書で!と思いますが、一部ご紹介ください。

 場面絵を利用する、条件を簡単にして考える、スモールステップにする、フラッシュカードを利用するなど、12のアイデアを紹介しています。どれも教科書の扱いをちょっと工夫したもので、誰もができるアイデアとなっています。

―小学校現場では若手教師も増えていますが、つまずき指導ではどのようなことに気をつけるべきでしょうか?

 繰り返し説明するだけでは、子どものつまずきを防ぐことはできません。子どもの実態を考え、教材(教科書)を分析し、子どもが自ら問題を解決したり、内容を理解したりできるような場面をつくり、段階的に「わかる・できる」ようにしていくことがつまずき指導のコツです。

―最後に全国の算数を教える先生方に一言メッセージをお願いいたします。

 授業中に、つまずいている子どもに個別指導するのはたいへんで、授業が進まず困った経験があると思います。本書では、子どものつまずきを予想し、つまずかないようにするアイデアを紹介しています。是非、本書を活用していただいて、「わかった!できた!」という子どもを一人でも増やしていただけたら幸いです。

(構成:木山)
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