著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
あなたが、新しい「国語科教育」の先駆者となれ!
ふくしま国語塾福嶋 隆史
2011/10/31 掲載
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  • 国語
 今回は福嶋隆史先生に、新刊『スペシャリスト直伝!国語科授業成功の極意』について伺いました。

福嶋 隆史ふくしま たかし

1972年、横浜市生まれ。早稲田大学文学部中退。創価大学教育学部(通信教育部)児童教育学科卒業。日本言語技術教育学会会員。公立児童館・学童保育職員、公立小学校教師を経て、2006年、ふくしま国語塾を創設。著書に『論理的思考力を鍛える超シンプルトレーニング』(明治図書)、『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕』『ふくしま式「国語の読解問題」に強くなる問題集〔小学生版〕』『わが子が驚くほど「勉強好き」になる本』『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』(以上、大和出版)、『ふくしま式 難関校に合格する子の「国語読解力」』(大和書房)がある。

ふくしま国語塾では、「国語力とは論理的思考力である」という明確な定義のもとで、日々の授業を行っている。自由度の高い作文をただ漠然とだらだら書かせるのではなく、また、長文読解問題をただ漠然と次々解かせていくのでもない。あえて「自由を限定」し、論理的思考の「型」の習得に重点を置き、短い文章の読み書きを徹底的に行うことによって、子どもたちの言語技術を高める。その結果として、子どもたちは「自由に」読み書きできるようになる。このような一貫した国語力育成法が高く評価され、他都県からの通塾生も多く、キャンセル待ちが続出している。
ホームページ http://www.yokohama-kokugo.com

―今回のシリーズは、“スペシャリスト”と呼ばれる先生が極意を伝授する『スペシャリスト直伝!』国語科編ということで、 授業づくりの基本技術から、発問・板書やノート指導、教材研究の方法まで、幅広くご紹介いただいています。まず、国語科の授業づくりの基礎基本として、先生が重要と思われることは何でしょうか。

 国語科は、算数科などと同様に「技術」を与えていく科目であるということを、まず認識することです。それは、ひとことで言えば論理的思考の技術です。これを子どもに「体得」させること。それが、国語科の使命です。

―先生は本書の中で、「論理的思考力」こそが国語力であると強調されていますが、その「論理的思考力」について具体的に教えてください。

 論理的思考力とは、形式で内容をコントロールする力です。次の2つの文をくらべてみてください。A「赤組は1位です。白組は2位です」、B「赤組は1位です。でも、白組は2位です」。Aはただ単に結果を並べているだけですが、Bは結果の差を強調しています。たったひとこと「でも」を入れるだけで、意味はかくも大きく変わります。これが「形式が内容をコントロールする」ということです。

―本書で紹介されている3つの力「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」について教えてください。

 それぞれ、「同等関係(抽象・具体の関係)を整理する力」「対比関係を整理する力」「因果関係を整理する力」のことです。この3つさえあれば、「読み」も「書き」も「話す・聞く」も、バッチリです。

―本書の中では、特に若い先生方にとって大変参考になると思われる「国語授業の基本技術と心構え」「授業のタブー」についてもまとめられています。そのポイントについて教えてください。

 新学習指導要領では「伝統的言語文化」の指導が強調されていますが、これはたとえば「ことわざの知識を与えて終わり」といったお仕着せの授業になりがちです。触れさせるだけではなく、その価値に深く入り込むために、どうすべきなのか。このあたりについての具体策を述べました。また、「書写の授業では芸術性を求めるべきか? そもそも書写指導の目標とは?」といった盲点になりそうな内容、あるいは、「国語科であるにもかかわらず、いつのまにか道徳の授業になっていないか?」といった本質的な問題についても、述べています。

―最後に、読者の先生方へメッセージをお願いいたします。

 1冊の本との出会いが、教師生活を変えます。そして、子どもを変えます(私自身がそうでした)。この本には、新しい国語科教育の方法・思想が満載されています。この本と出会った日が、あなたの「開眼」の日となるでしょう。がんばってください。応援しています!

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