絆を深める×笑顔があふれる 学級レク&アイスブレイク事典
クラス全員が居心地のいい学級をつくるための、子どもが夢中になって取り組むネタ&アイデア満載!
学級レク&アイスブレイク事典 (1)
手をつなぐと心もつながる!?「人間知恵の輪」
青森県藤崎町立藤崎小学校教諭弥延 浩史
2015/6/5 掲載
  • 学級レク&アイスブレイク事典
  • 学級経営

「男女関係なく協力し合えるクラス」「みんなが一緒になって遊べるクラス」になっているかどうか・・・、特に高学年を担任していると難しさを感じる部分のひとつではないでしょうか。クラスの雰囲気ひとつで、日常の授業における話し合い活動などの雰囲気も大きく変わります。クラスが一体となって盛り上がっていく、とっておきのレクをご紹介します!

この活動で得られる最大の効果は……これだ!!

○男子、女子に分かれることなく学級全体で盛り上がれることから、学級全体が打ち解けていくきっかけをつくることができる!

対象学年:3年以上時間:15分準備物:なし

活動の手順

  1. 学級を2つのグループに分けます。(各グループ10〜15名程度がやりやすいでしょう。)
  2. 片方のチームが教室の外に出て、もう片方のチームは1分以内に“人間で”知恵の輪をつくります。
  3. 教室の外に出たチームが戻ってきて、知恵の輪を3分以内で解いていきます。
  4. 3分でより速く解くことができたチームが勝利! 両チームとも解けなかった場合は、途中まででもより上手に解くことができたチームを勝ちとしたり引き分けとしたりすればよいでしょう。

活動のポイント

  • 知恵の輪をつくるときは、円になって手をつないでから始めます。友達同士でくぐったり、またいだりしながら、知恵の輪のようにしていきます。
  • つないだ手を離したり、手のつなぎ方(つなぐ向き)を変えたりしてしまうと、知恵の輪が解けなくなってしまうので、事前の注意が必要です。
  • 知恵の輪を解くとき、解くチームは「○○くんと△△さんが□□のように動いて」と指示を出したり、相手チームの体に手を添えて動かしたりしていきます。また、「チームワークを見るよ」と事前に伝えておき、チーム内でも声をかけ合うように意識させておくことも大切です。
写真1▲円をつくってから、このように動かしていく。
写真2▲知恵の輪を解くチームは、声をかけ合いながら解いていく。
写真3▲解く際には、教師は実況しながら安全を見守っていく。 
写真4▲上手に解くことができたら、みんなで万歳!

やのべ‘sEYE

  • 学級の雰囲気を見て、もう少し盛り上がりがほしいなぁと思うときにオススメのレクです。
  • 教師は実況中継に徹します。「○○くんと△△さんのところが解けました!」とか、「さぁ、残り時間30秒です!」などと盛り上げるのがポイント!
  • 興奮しすぎると関節などを痛める子も出てきます。そうならないためにも、事前に「相手の体をいたわる」という気持ちをもちながらやることを伝えるようにしましょう。

弥延 浩史やのべ ひろし

 1980年東京都日野市生まれ。弘前大学教育学部を卒業後、弘前市立時敏小学校教諭を経て、現在、藤崎町立藤崎小学校教諭。日本国語教育学会会員、基幹学力研究会幹事、初等教育研究会弘前支部代表。
 話すことや書くことのおもしろさを子どもたちに実感してもらいたい、学級が子どもにとって前向きに高め合うことのできる空間にしたいとさまざまな実践に取り組む。著書『小学校国語 クラス全員が熱中する!話す力・書く力をぐんぐん高めるレシピ50』(明治図書)が大好評発売中!

(構成:林)

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