- まえがき
- /赤坂 真二
- チームビルディング1 チームづくりの極意
- /赤坂 真二
- チームビルディング2 クラスの絆が深まるお楽しみ会
- /宇野 弘恵
- チームビルディング3 教室を「ホーム」に 学級を「チーム」に
- /大塩 直子
- チームビルディング4 チームビルディングファシリテーターとして大切にしていること
- /大橋 邦吉
- チームビルディング5 「部活動づくり」から見た「学級づくり」
- /岡田 敏哉
- チームビルディング6 ぼくらはチーム6年2組!「One for all! All for one!」
- /梶川 高彦
- チームビルディング7 日常的なしかけで集団をチームにする
- /久下 亘
- チームビルディング8 ベクトル,プロセス,ヒューマンでチームづくり
- /近藤 佳織
- チームビルディング9 中学高等学校におけるチームビルディングについて
- /柴ア 明
- チームビルディング10 クラスの自治を育て,学級を作る〜一人一人が活躍する場面を意図的に作る〜
- /清水 謙一
- チームビルディング11 日常的な指導から学級のチーム化を図る
- /橋 淳一
- チームビルディング12 チームビルディングを支える「笑顔」「見ること」「ねらうこと」
- /虎竹 信之介
- チームビルディング13 「部活会議」と勇気づけでチームにする
- /中林 左知男
- チームビルディング14 まとまりのある中学生集団をつくるために有効なこと
- /野村 薫
- チームビルディング15 ヒントは身近なところにある
- /畠山 明大
- チームビルディング16 人間関係を育むチームビルディング〜簡単な課題から越えさせたい課題へ〜
- /松下 崇
- あとがき
- /赤坂 真二
まえがき
学級担任ならばよい学級をつくりたいと願うのは当然のことです。しかし,教師の努力にもかかわらず集団づくりがうまくいかないという話もよく聞きます。そのほとんどの要因は,人間関係がうまくいかないことに起因しています。良好な関係性をつくろうとしているのに集団が育たない。それは仲良し集団を志向することが,必ずしも集団づくりの成功を意味しないということです。
そこで,解決の鍵となるのが「チームビルディング」の発想です。チームという言葉が最も馴染むのがスポーツです。そこでは勝利という共通の目標に向かってメンバーが一致協力します。「学級は仲が良ければそれでいい」と思っている教師は少数でしょう。そもそも学級は,生活上の課題や学習課題の解決を共通の目標として掲げたチームだと見ることができないでしょうか。仲良し集団ではなく,課題解決集団を目指す過程で,まとまりや助け合いや認め合い,そしてときにはドラマなど,学級が本来ねらう機能を獲得することができるのです。
本書の執筆を担当するのは,企業研修も担当するチームビルディングの専門家と目の前の子どもたちをチームとして育てるために奮闘する勢いに乗る実践家たちです。学級のチーム化を正面から取り上げ,実力のある実践家たちの考えと方法論のエッセンスをコンパクトにまとめた画期的なチームづくりガイドブックができました。きっとみなさんの学級づくりのお役に立つことでしょう。
/赤坂 真二
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- 明治図書