特別支援教育サポートBOOKS
発達障害・知的障害 「自立活動」の授業づくり
指導課題・教材開発・指導案づくり

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新刊

BEST300

自立活動の指導を総合的に計画し、実践するための1冊

知的障害や発達障害による人間関係やコミュニケーション、情緒の安定や不器用さなど多岐にわたる学習上又は生活上の困難に対応するために、自立活動のねらい、指導課題、教材開発・学習指導案づくり、展開と総合的に計画し、実践するための情報と実践例をまとめました。


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ISBN:
978-4-18-262822-1
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2022年5月18日
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CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 知的障害・発達障害のある子への自立活動の必要性
1 知的障害・発達障害のある子の学習上又は生活上の困難とその改善・克服
2 自立活動における「主体的・対話的で深い学び」
3 自立活動における単元計画・授業づくりのポイント
第2章 知的障害・発達障害のある子への自立活動の授業づくり
1 障害による学習上又は生活上の困難のとらえ方〜実態把握〜
2 自立活動の教材選定の方法
3 自立活動の授業展開と指導上の留意点
4 自立活動の学習評価と授業改善
第3章 知的障害・発達障害のある子への自立活動の指導課題と教材開発
1 自己の健康を管理する力を育てる自立活動
1 健康の保持 (1)生活のリズムや生活習慣の形成・(5)健康状態の維持・改善
2 自己の障害を理解する自立活動
1 健康の保持 (4)障害の特性の理解と生活環境の調整
3 情緒の安定をはかる自立活動
2 心理的な安定 (1)情緒の安定
4 状況の変化を理解し,安定した生活を送る自立活動
2 心理的な安定 (2)状況の理解と変化への対応
5 障害による困難を自ら克服しようとする意欲を育てる自立活動
2 心理的な安定 (3)障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服する意欲
6 他者とのかかわりの基礎を築く自立活動
3 人間関係の形成 (1)他者とのかかわりの基礎
7 他者の意図や感情を理解する自立活動
3 人間関係の形成 (2)他者の意図や感情の理解
8 自己の理解と行動の調整に関する自立活動
3 人間関係の形成 (3)自己の理解と行動の調整
9 集団への参加の基礎を育てる自立活動
3 人間関係の形成 (4)集団への参加の基礎
10 自己の感覚の過敏さや認知の偏りを理解する自立活動
4 環境の把握 (1)保有する感覚の活用・(2)感覚や認知の特性についての理解と対応
11 感覚の補助手段及びその総合的活用をはかる自立活動
4 環境の把握 (3)感覚の補助及び代行手段の活用・(4)感覚を総合的に活用した周囲の状況についての把握と状況に応じた行動
12 認知や行動の手掛かりとなる概念の形成をはかる自立活動
4 環境の把握 (5)認知や行動の手掛かりとなる概念の形成
13 日常生活に必要な姿勢保持と基本動作を身に付ける自立活動
5 身体の動き (1)姿勢と運動・動作の基本的技能・(3)日常生活に必要な基本動作
14 作業に必要な動作を身に付ける自立活動
5 身体の動き (5)作業に必要な動作と円滑な遂行
15 「言葉」の前のコミュニケーション能力を育てる自立活動
6 コミュニケーション (1)コミュニケーションの基礎的能力
16 「言葉」の意味の理解と表出する力を育てる自立活動
6 コミュニケーション (2)言語の受容と表出・(3)言語の形成と活用
17 適切なコミュニケーション手段を選択し,活用する力を育てる自立活動
6 コミュニケーション (4)コミュニケーション手段の選択と活用
18 状況に応じたコミュニケーション能力を育てる自立活動
6 コミュニケーション (5)状況に応じたコミュニケーション
第4章 知的障害・発達障害のある子への自立活動の学習指導案づくり
1 レストランの料理を届けよう
5 身体の動き/6 コミュニケーション
2 レッツゴー!○○探検隊!
6 コミュニケーション
3 みんなで仲よく活動しよう
2 心理的な安定/3 人間関係の形成/6 コミュニケーション
4 作って遊ぼう〜オリジナルすごろく〜
2 心理的な安定/3 人間関係の形成
5 ペグアートを楽しもう
2 心理的な安定/4 環境の把握/5 身体の動き
column
知的障害・発達障害のある子への自立活動の指導項目は?
資料
特別支援学校小学部・中学部学習指導要領 第7章 自立活動(平成29年4月 告示)

はじめに

 特別支援教育を担当する教師が専門性を発揮する場面の一つとして,自立活動の指導があります。それは,障害のある子どもたちが,特別支援学級や特別支援学校という特別な場で教育を受ける際に,自立活動の指導が通常の学級では受けることのできないものだからであり,この指導を通して子どもたちが生活をより豊かに過ごしていくことができる取り組みだからです。

 そうしたなかで,これまで特別支援教育では,障害種別に自立活動の内容と方法が確立してきました。たとえば,視覚障害のある子に対しては点字や歩行の指導,聴覚障害のある子に対しては聞こえと言葉(発音)の指導など,古くは100年にも及ぶ研究と実践の歴史があります。しかし,知的障害や発達障害のある子の自立活動については,まだ十分な蓄積がありません。それは,知的障害や発達障害のある子は,そもそも認知や言語の遅れが主たる障害であり,そうした側面の指導は各教科において体系的に指導する必要があることや,生活単元学習などの教科等を合わせた指導のなかで体験的・経験的に指導することが有効であると考えられてきたからです。

 一方で,特別支援教育では,障害の多様化や重複化への対応も大きな課題となり,自立活動も多様な障害特性に対応するべく変化してきました。たとえば,平成21年の学習指導要領改訂のときに自閉症の社会性の困難に対して「人間関係の形成」に関する項目が新設されたり,平成30年度の改訂で,発達障害に対する障害の自己理解を取り上げる必要性が指摘されるなど,新しい指導項目が加えられてきました。

 よく考えてみれば,知的障害や発達障害による学習上又は生活上の困難は,人間関係やコミュニケーションのみならず,情緒の不安定や不器用など,多岐にわたります。認知のゆがみなどについても,視覚や聴覚の入力の困難さから生じているものもあり,知的障害や発達障害のある子に対する自立活動の指導項目は多岐にわたることが考えられます。こうしたことをふまえると,知的障害や発達障害のある子の自立活動の指導は,「環境の把握」や「身体の動き」などを含めて,自立活動のすべての項目をカバーするように,総合的に検討することが必要だと考えます。

 本書は,以上のような昨今の実践課題をふまえて,知的障害や発達障害のある子に対し,総合的な見地に立って自立活動を実践できるようにすることをめざし,編集されたものです。具体的には,『特別支援学校学習指導要領解説自立活動編』に掲載されている知的障害と発達障害に関する指導課題と実践例を抜き出し,整理して示しました。そのうえで,学習指導要領に記載されている自立活動の目標を達成するための具体的な実践例を示しました。

 また,学校現場では,一人の教員が複数の児童生徒を指導することのほうが多いのが現状です。そのため,個々に異なる障害特性や学習困難を有していても,自立活動の指導は複数の指導課題をもつ児童生徒が含まれるグループで行うことが求められます。こうした実態をふまえて,本書では第4章に複数の子どもを一つのグループで自立活動の指導をすることを想定した学習指導案を掲載しました。ここでは,同じ障害の子どもが何人かいるグループで自立活動の指導を行った場合と,異なる障害特性の子どもを一つのグループで指導した場合の学習指導案を掲載しました。各学校で実際に指導する際に,こうした学習指導案を参考にしていただければと思います。

 現行の学習指導要領はインクルーシブ教育の推進を念頭におき,教科等を合わせた指導から教科学習中心の教育課程にシフトしました。こうしたなかで,自立活動は教科学習において他の子どもと共同的に学ぶための基盤を形成することにもつながる重要な指導です。これは,国語や算数・数学といった認識教科のみならず,美術や音楽,体育などの教科も含み,様々な学習活動の基盤を形成することが求められることを意味します。そのため,自立活動においても,認知面の困難のみならず,感覚や運動,情緒といったあらゆる領域をカバーすることが求められます。

 本書はこうした特別支援教育の新しい状況に対応するべく,知的障害や発達障害のある子の自立活動を総合的に計画し,実践するための情報と実践例を整理してまとめたものです。本書が日々,障害のある子どもたちのよりよい生活を創出しようと考えている先生方の参考書となれば幸いです。


  2022年3月   編著者 /新井 英靖

著者紹介

新井 英靖(あらい ひでやす)著書を検索»

茨城大学教育学部教授

東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程を修了後,東京都立久留米養護学校教諭を経て,2000年より茨城大学教育学部講師となる。2011年に博士(教育学)の学位を取得し,現在,同学部教授。

茨城大学教育学部附属特別支援学校(いばらきだいがくきょういくがくぶふぞくとくべつしえんがっこう)著書を検索»


※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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