残業ゼロで、授業も学級経営もうまくなる! 若手教師のための「超」時間術

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好評2刷

インタビュー掲載中

ただ忙しいだけだった毎日を一変させる60の方法

やりたいことは沢山あるのに、何も手をつけられないまま毎日が過ぎていく…。そんな教師生活は今日でおしまい! 「あえて仕事を寝かせる」「仕事をセット化する」「拘束時間を活用する」…等々、5つの主任業務を同時にこなしたスーパー教師の“超”時間術を大公開!


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-234926-3
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
2刷
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年3月19日

もくじ

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はじめに
第1章 小さな発想の転換が大きな時間を生む!
目的を見定める
教師には山ほど仕事があるけれど…
仕事の種類を見極める
仕事を自分で選択する意識をもつ
雑務に時間をかけない
「やりたい」仕事に時間を使う
自分のもっている時間を有効に使う
第2章 教師生活で使える時間術の基礎・基本
まずは「時間に対する意識」をもつ
時間を「区切る」
「時間ドロボー」にならない
時間を「生み出す」
仕事の「最小単位時間」を意識する
「限界」を設定する
「1日の仕事量」を割り出す
「その場主義」で仕事を片づける
創造的な仕事は「寝かせる」
仕事の量とかける時間を「限定」する
第3章 毎日の授業がグンと充実する時間術
「半歩先」を見越して下準備をする
4月に1年後の「到達目標」を決める
教材研究は「少しずつ」+「毎日」で成果を上げる
「追試の連続」で地力をつける
授業の組み立ての「型」を覚える
教材研究の時間を「予約」する
資料をストックする「箱」を持つ
授業改善を「ルーティン化」する
「授業記録」をストックする
「ながら仕事」+「その場主義」で寸暇を惜しむ
第4章 毎日の業務がみるみる片づく時間術
「未来の仕事」を少しずつ進める
「情報収集」+「集約」+「原案作成」で会議時間を8割削る
「緊急の仕事」を織り込み済みにする
「余裕のある時間」を探し出す
「拘束時間」を活用する
「リミットの80%」で仕事量をセルフ・コントロールする
「断り上手」になる
仕事を「まとめる」意識をもつ
あらゆる仕事に「締切効果」を利用する
評価は「即時」のフィードバックが原則と心得る
第5章 繁忙期を難なく乗り切る時間術
春休み中は「やりたいこと」を構想する
「子どもの情報」を先に入力してから事務作業をこなす
仕事の「セット化」をはかる
行事集中期は「マニュアルの活用」で乗り切る
通知表・指導要録は「前倒し処理」で乗り切る
会議の「主導権」を握る
行事の準備は「限定」+「逆算」で乗り切る
「その場で仕事が終わるシステム」をつくる
「自習システム」で出張が重なる時期を乗り切る
「一時に多事」で単純仕事の効率化をはかる
第6章 子ども,保護者の心をガッチリつかむための時間術
「どの子とも少しずつ」で信頼関係を築く
子どもと遊ぶ時間を「予約」する
子どものがんばりを「小刻み」に伝える
学級懇談で保護者を「不当に拘束」しない
保護者連絡に適した「ツール」を選ぶ
トラブル対応は「傾聴」+「スピード」で乗り切る
保護者から「時間ドロボー」しない
「教職員チーム」で保護者との連携の動きをつくる
後回しにしがちな仕事を「ルーティン化」する
「最小時間で最大効果」を追究する
第7章 教師力をもう一段引き上げる時間術
定期的に「原点回帰」の時間をとる
「自分磨き」の時間を予約する
自分の実践を「記録」する
慣例から逃れ「当たり前」を見直す
「休暇」と「睡眠」で効率を上げる
「人づき合いの無理」を避ける
「時間を奪う要因」を排除していく
「同時進行」の習慣をつける
自分の「生活習慣」を分析する
「数値」によって教育活動をふり返る

はじめに

 私が最初に時間術を意識したのは,ある助言がきっかけでした。

 その助言とは,「人は探し物の時間で人生を潰している」というものです。

 「探し物の時間をゼロにする」

 それだけで,ずいぶん時間が浮くというのです。

 その助言を受けるまでは,「探し物の時間は,どの人にもあるものだから仕方ない」ぐらいに思っていました。

 延々と資料を探していても,別段何も思いませんでした。パソコンのフォルダを探し,別のハードディスクを探し,DVDを探し,印刷資料を探し…といった具合です。


 しかし,時間を意識すると,行動が変わりました。

 探し物の時間をなくそうと考えるだけで,いろいろアイデアがわいてくるのです。

 例えば,資料を分野ごとに整理するだけで,検索しやすくなります。いつか授業で使うかもしれない資料を,分野ごとに1つのボックスに入れておきます。そのボックスを見れば,資料はすぐに見つかります。

 デジタルの資料も,文書やフォルダに長い名前やキーワードをつけるだけで検索がしやすくなり,探す時間が大幅に短縮できます。


 このように,時間は工夫次第でいくらでも増やすことができます。

 例えば,何かのアンケートを配付されたとしましょう。

 そのアンケートの説明がなされている間に,記入も済ませてしまいます。つまり,「説明を聞く時間」と「アンケートの記入時間」が同時なので,アンケートの記入時間は実質ゼロです。

 時に,アンケートが机の上に置かれていることがあります。その場合,アンケートを一から読まなくてはなりません。これも特別な時間をとって読むことはしません。教室に向かって歩きながらアンケートの内容を確認します。そして,すきま時間に記入すれば終わりです。


 つまり,ほんの少しの工夫で,時間を生み出すことはできるのです。

 しかし,ここで注意すべきことがあります。

 それは,時間を生み出せても,その時間の使い方が下手ならば,その人は結局仕事に追われるということです。

 つまり,「時間を生み出す工夫」に加えて,「時間の上手な使い方」も学ばなければならないのです。

 反対に,仕事量が多くても,時間の使い方がうまければ,時間的な余裕を生み出すことができます。

 教師は,「トイレにいく暇もない」「ベテランが階段を走って移動している」ような職場で過ごしています。

 教師の仕事は,時間的な余裕がない仕事の代表格と言えるでしょう。

 しかし,「時間を生み出す工夫」に加えて,「時間の上手な使い方」も知れば,きっと余裕をもって過ごすことができるはずです。


 本書には,「時間を生み出す工夫」と「時間の上手な使い方」の両方を示しました。具体的な「手法」も多く紹介していますが,「考え方」もたくさん紹介しています。「考え方」を身につければ,応用可能な知識となるからです。

 本書が,読者諸氏の時間的な余裕を生み出すきっかけになれば幸いです。

 本書の執筆に際しては,明治図書編集部の矢口郁雄氏に多大な御尽力をいただきました。記して感謝申し上げます。


  2016年8月   /大前 暁政

著者紹介

大前 暁政(おおまえ あきまさ)著書を検索»

岡山大学大学院教育学研究科修了後,公立小学校教諭を経て,2013年4月京都文教大学准教授に就任。教員養成課程において,教育方法論や理科教育法などの教職科目を担当。「どの子も可能性をもっており,その可能性を引き出し伸ばすことが教師の仕事」ととらえ,現場と連携し新しい教育を生み出す研究を行っている。文部科学省委託体力アッププロジェクト委員,教育委員会要請の理科教育課程編成委員などを歴任。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 若手ではないですが、時間術がきになっているので、購入し参考になりました。
      2022/2/1950代・小学校教員
    • 若手へ伝えた方がいいこと
      若手が増え、学校のあれこれを伝えてはいるが、学級で困っている様子も見られるため。これは伝えるべきだということが、あると助かります。
      2020/10/2440代の先生
    • このような仕事術を使って実際にどのくらい削減できたか書いてあると尚良い。
      2018/12/13まーくん@中学理科教員
    • 若手にとっては、いろいろなアイディアを勉強して、取り入れるべきものが沢山あると思う。ベテランにとっても読むことで、確認できる。
      2017/9/19nabezoh
    • 「時間の使い方が参考になりました。」
      2017/1/16鴻巣市 30代 小学校教諭
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