- 特集 発達障害のある子への自己理解&環境調整の自立活動
- 特集について
- 「自立活動の充実」の方向性 自立活動の基本的な考え方
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- 自立活動の指導Q&A―「自己理解」「環境調整」の重要性―
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- Q 「自己理解」が難しいと考えられる小学校低学年の子供など、自分の障害の特性等の理解が難しい子供については、どのようなことから実施すればよいのでしょうか?
- Q 周囲から見ると、他の子供と違う方法の方がよいように見えるのですが、本人が嫌がります。その際はどのようにすればいいでしょうか?
- Q 漢字を書くことが苦手な子供の自立活動の時間に漢字の指導を行ってよいですか?
- Q 自立活動の時間には「○○トレーニング」を行っています。区分や項目とどう関連づければよいのでしょうか?
- Q 通級指導を放課後ではなく、授業中に行っています(「教育課程の一部に替える」場合)が、その抜けた授業をどのように補えばよいでしょうか?
- 自己理解&環境調整の自立活動 指導事例
- (1)小学校 特別支援学級/「自己理解」と「他者の尊重」を目指す自立活動の実践
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- (2)小学校 通級指導教室/イライラ虫をニコニコ蝶にするような“セイチョウ”支援
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- (3)小学校 通級指導教室/先生方との連携による心理的な環境調整
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- (4)中学校 特別支援学級/自己理解から他者理解へつなげる指導
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- (5)中学校 通級指導教室/ChromebookはAさんの相棒
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- (6)高等学校 通級指導教室/自己決定を尊重する通級指導
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- (7)高等学校 通級指導教室/心の一新を図り一歩踏み出す勇気を育む通級指導〜高校卒業後を見据えて〜
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- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- 目指せ1000q! 体力づくり
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- 多様性の理解を育むための交流及び共同学習
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- 授業を面白くする手作りグッズ
- かまってヘビさんにタッチ!
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- 「またやりたい」が聞きたくて
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- トピックス (第115回)
- 「中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会 教育課程企画特別部会」
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- 子供とのかかわりを変える言葉選びのコンセプト・メイキング (第7回)
- コンセプトの組み立ての実際
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- ホワイトボード・ミーティング(R)でつくる「個別の指導計画」 (第7回)
- 企画会議で指導計画を書く
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- 心理学的テクニックを活用した子供の課題解決アプローチ (第7回)
- 登校をしぶる子供(2)
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- 〜【おすすめの心理学的技法】エンプティチェア〜
- 「ことばの教室」の担当になったら「ことばの遅れ」の指導 基礎基本 (第7回)
- 「ことばのかくれんぼ」をしよう
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- 知的障害者用教科書―星本―を活用した授業実践 (第7回)
- 【おんがく☆☆】 ひょうげんしてみよう「どうぶつになって」(pp.38〜39)
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- 通常の学級の教科指導 個に応じた配慮 (第7回)
- 小学校外国語科における困難への支援
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- 学びの土台を育む運動あそび (第7回)
- 板書に必要な力を育てる運動遊び
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- 子供を育む「手づくり教材」アイデア (第13回)
- [日常生活の動き]乗り物でGO!/[指先の動き]くるくるメダル移し
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- 特別支援学級の教室づくり&アイテム (第13回)
- 楽しいハロウィンとスポンジポールアイデア
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- 特別支援教育最前線―紹介します,わが県のホープ&エース (第44回)
- 東京都
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- 編集後記
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編集後記
「子供の困っていることを解決しても、ライフステージが変わると、また新しい課題が出てくるよね」――発達障害のある子供の指導や支援に携わる人なら、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
2024年12月25日、文部科学大臣から中央教育審議会に「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について」諮問がなされ、学習指導要領改訂に向けた動きがスタートしました。
現行の学習指導要領は、2017、2018年度に改訂されましたが、特別支援教育に関しては、特別支援学級に在籍する子供と通級による指導を受ける子供に対する個別の教育支援計画と個別の指導計画の作成義務化、高等学校における通級による指導の規定、小中高等学校の各教科等の学習指導要領解説に特別な支援が必要な子供への配慮例の記載など大きく前進しました。
特別の教育課程の「キモ」となる自立活動については、「自己の障害にどのような特性があるのか理解し、それらが及ぼす学習上又は生活上の困難についての理解を深め、その状況に応じて、自己の行動や感情を調整したり、他者に対して主体的に働きかけたりして、より学習や生活をしやすい環境にしていくこと」を意味する「障害の特性の理解と生活環境の調整に関すること」という項目が新たに追加されました。
これは、自分が自分らしく、より生活しやすく、働きやすくなるために重要な内容を含んでおり、合理的配慮提供のプロセスにもある「意思の表明」とも大きく関係し、子供が社会に出るために必須の項目といえるでしょう。ただ、これに近い内容については、2017年度の改訂以前から、発達障害のある子供たちの指導や支援の場で、「自分のトリセツづくり」や「自分研究」といったような取組を通じて自立活動として実践されてきました。
しかし、まだまだ、自立活動において、目の前の学習や生活の困りごとを改善することだけを目指し、障害のある子供本人の自己理解や環境への働きかけにまで、実践が深化していない場面を見聞きすることもあります。
そこで、今月の特集では、新たに加わった「障害の特性の理解と生活環境の調整に関すること」に特化した小中学校の特別支援学級、小中高等学校の通級による指導の実践を集め、子供の自立と社会参加につながればと思います。
神戸女子大学教育学部教育学科教授 /田中 裕一
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