特別支援教育の実践情報 2021年11月号
個別最適化時代の自立活動、その視点を生かした各教科の指導

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特別支援教育の実践情報 2021年10・11月号個別最適化時代の自立活動、その視点を生かした各教科の指導

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電子版予価: 917円(税込)

11/16刊行予定

ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2021年9月16日
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 74頁
状態:
在庫あり
出荷:
2021年10月20日

目次

もくじの詳細表示

特集 個別最適化時代の自立活動,その視点を生かした各教科の指導
特集について
学校生活全般における「自立活動の指導」
加藤 宏昭
障害特性から考える自立活動の視点を生かした各教科の指導
石怐@謙二
自立活動の視点を生かした各教科の指導事例
(1)特別支援学校 小学部
自立活動の視点を生かした遊びの指導と図画工作―苦手を軽減し,自信をもって活動できるようになったAさん―
鴫原 初穂加部 清子新城 理奈
(2)特別支援学校 小学部
感覚刺激を効果的に活用して,活動的で達成感のある授業に―自立活動の指導と「体育」・「国語・算数」―
工藤 政則
(3)特別支援学校 中学部
衝動的な行動が強く,暴言・暴力があり,集団活動に入れない生徒への指導
日高 浩一
(4)特別支援学校 高等部
生徒の「今」と向き合い,生徒と共に「未来」につなぐ〜個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けた自立活動〜
松岡 志穂鐘ヶ江 真知
(5)小学校 知的障害特別支援学級
時間の概念が育っていないために,見通しをもったり状況を理解したりすることが困難なAさんへの指導
菅原 眞弓
(6)中学校 知的障害特別支援学級
「自立活動の指導」の視点で,一人一人の「よさ・とりえ」を伸ばす授業
石川 大樹
(7)小学校 自閉症・情緒障害特別支援学級
対話を大切にした国語科と関連付けた自立活動の指導
金子 道子
トピックス (第88回)
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の改正 他
神山 努
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
歌絵本を通しての実践紹介〜低学年 ホームルーム活動から日常生活へ〜
根本 裕子
楽しく身体を動かし,笑顔溢れる雑巾がけ
山垣 雄大
子ども生き生き学習活動
【国語】「硬筆,書き初め 大キライ!」に寄り添う必殺技
三富 貴子
〜学びの苦しさをアイデアで支えるおススメ教材〜
【算数】チームワークで新記録! 「いくつといくつ?」
上條 大志
写真で見る 工夫がキラリ★教室環境づくり・校内環境づくり (第22回)
インクルーシブと産学連携を取り入れ,移行支援をスムーズにする環境設定
菅野 恵
授業で120%タブレットPCを活用する!最新ちょこっとアイデア (第4回)
【支援視点からの活用】オンラインシステムでいっしょに活動しよう
前田 岳志
はじめて特別支援学校のコーディネーターになったら Q&Aでズバッと解決! (第4回)
特別支援学校の校内支援で気をつけることは,何ですか?
田中 雅子
分析→検討→対応で進める子供の問題行動へのエビデンスある対応術 (第4回)
学校全体で取り組む支援
長澤 正樹
プログラミング教育にチャレンジ!知的障害特別支援学校の実践 (第4回)
ビジュアルプログラミング Viscuit は「指先でつなぐ」きっかけになる
後藤 匡敬
自閉症のある子供への言語・コミュニケーションの指導と支援 (第4回)
暗黙のルールの理解の困難さと支援
藤野 博
コピーして使える!プリント+ビデオクリップ (第10回)
家族のマップを作ろう!
笹田 能美
広がれ!自分らしさを引き出す「おもしろ」図工・美術の授業 (第10回)
ドライポイント技法を介した描画表現
佐々木 敏幸
〜銅板を使わない凹板による版画制作〜
つまずきにあわせたアレンジがわかる!知的障害のある子への指導と教材 (第10回)
「配列・配置模倣」
大高 正樹
特別支援教育最前線―紹介します,わが県のホープ&エース (第22回)
千葉県
山ア 博志
編集後記
是枝 喜代治横倉 久

編集後記

 障害のある子供が示す障害に起因する困難さやつまずきは,実に様々なものがあります。子供への支援を考える時,何に困難さを抱え,つまずいているのかが明らかにならない限り,その子供にとって個別最適化された支援とはなりません。つまり,重要なことは子供を個々に捉える視点です。その実態把握に基づいて,子供と共に,歩むべき道を見定め,目指すべきところに近づこうとすることが大切になります。まさに,子供に焦点を当てた指導の道筋・道標を考える基盤となる指導が,自立活動です。

 自立活動とは,障害のある子供が,個々の障害による学習や生活面での困難を主体的に改善克服しながら,自立を目指して教育的な活動を行う指導領域です。自立に向け,必要な知識,技能,態度及び習慣を養い,もって心身の調和的な発達の基盤を養うことを目的にしています。特別支援学校,特別支援学級,通級指導教室等においては,教育課程上,重要な位置を占めています。

 自立活動の指導は,「学校生活全般における指導(教科等の指導の中での自立活動を含む)」と「時間における指導」に区分され,それらを関連づけて指導することが重要です。子供の障害に起因する困難さは,特定の場面に限定されたものではなく,子供の日常生活全般に関係しています。そのため「自立活動の時間おける指導は,各教科,道徳科,外国語活動,総合的な学習の時間及び特別活動と密接な関連を保ち,個々の児童又は生徒の障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を的確に把握して,適切な指導計画の下に行うよう配慮すること」(文部科学省『特別支援学校小学部・中学部学習指導要領』平成29年)と示され,学習の成果が各教科の学習等を含めた日常生活場面で発揮されるようにすることが求められます。

 各教科でねらう資質・能力を確実に育んでいくことが,これまで以上に求められる今日だからこそ,子供の困難さに焦点を当て,その困難さの原因や背景を分析して指導すべき課題を明らかにし,その改善克服を意図した自立活動を基盤として,各教科の指導を充実させていくことは,時代の要請でもあります。

 本特集では,「自立活動の視点を生かした個別最適化された授業指導充実」をテーマに自立活動との関連を視点とした教科指導についての基本的考え方と実践事例を紹介しました。


   /是枝 喜代治・横倉 久

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