- 特集 新学習指導要領を踏まえた これからのキャリア教育ガイド
- 特集について
- [提言]新学習指導要領で求められる最新キャリア教育
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- [提言]特別支援教育で求められるキャリア教育
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- Q&A 今さら聞けない!キャリア教育って?
- Q1キャリア教育とは何を指導するのか?
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- Q2キャリア教育とはどの授業でどんな実践をするのか?
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- Q3キャリア教育は高等部だけ?
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- Q4重度の子どものキャリア教育は必要か?
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- Q5職業教育とキャリア教育の違いは?
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- Q6キャリア教育と生涯教育とのつながりは?
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- Q7保護者と地域との連携はどうしたら良いのか?
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- Q8人間関係形成・社会形成能力とは?
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- Q9自己理解・自己管理能力・課題対応能力とは?
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- Q10キャリア・パスポートとは?
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- [実践]学校で行うキャリア教育
- (1) 特別支援学校のキャリア教育実践例(1)
- 小学部1年生から地域で働く体験を!〜12年間連続して「本物に触れながら学ぶ」ことで味わえる「喜び」と「つながり」〜
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- (2) 特別支援学校のキャリア教育実践例(2)
- 対話を通した地域づくりの実践〜地域協働活動から地域共創活動へ〜
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- (3) 特別支援学校のキャリア教育実践例(3)
- 地域の中で自分らしく,たくましく生きる力を育てる〜地域の人と共に活動することを通して〜
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- (4) 特別支援学校のキャリア教育実践例(4)
- 小学部段階から取り組むキャリア教育
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- (5) 特別支援学校のキャリア教育実践例(5)
- 「一球に思いを込めて!」仲間との「絆」をとおして積み上げるキャリア発達〜リサイクル作業班と硬式野球部員との協働活動から得る「生きる力」〜
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- (6) 特別支援学校のキャリア教育実践例(6)
- コンピテンシーを軸とした取り組みへ〜「何を学ぶか」から「どんな力がつくのか」への変換〜
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- (7) 発達障害のある子への実践(1)
- 高等学校でのハイブリット進路指導
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- (8) 発達障害のある子への実践(2)
- 多様な生徒とともに育む未来
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- [コラム]「学校から社会へ」「子どもから大人へ」生徒の成長をつなぐ
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- 【特別寄稿】知的障害特別支援学校小学部のプログラミング教育を取り入れた自立活動
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- トピックス (第82回)
- 特別支援学校等における新型コロナウイルス感染症対策に関する考え方と取組について(通知) 他
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- わたしと特別支援教育 (第28回)
- 特別支援教育と医療の連携
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- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- 百円グッズの使い方あれこれ
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- 〜先を見通して行動する力を育てる「やるべきことボード」と,ぶきっちょさん向け「学習用具お助けアイテム作り」のご紹介〜
- 授業を面白くする手作りグッズ
- 方向性のある手の動きと因果関係の理解を目指して
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- 写真で見る 工夫がキラリ★教室環境づくり・校内環境づくり (第16回)
- 地域と共に 野菜でつながる地域協働が集う
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- はじめて特別支援教育コーディネーターになったら―Q&Aでズバッと解決! (第4回)
- 学校内や外部の関係機関とどのように連携したらよいでしょうか?
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- コピーして使える!プリント+ビデオクリップ (第4回)
- 気持ちの理解「15の表情絵」
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- 広がれ!自分らしさを引き出す「おもしろ」図工・美術の授業 (第4回)
- 子どもも大人も真剣につくる舞台美術
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- つまずきにあわせたアレンジがわかる!知的障害のある子への指導と教材 (第4回)
- 「玉並べ」教材を用いた指導
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- 通常の学級で行う!みんなの自立活動 (第4回)
- 自立活動の視点を取り入れた通常の学級における配慮指導
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- 〜企画:中尾 繁樹(関西国際大学教授)〜
- ワーキングメモリの働きと学習支援 (第4回)
- ワーキングメモリに負担をかけずに学習する
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- 〜注意のシフトは一括して〜
- 不器用な子どもに効果抜群の感覚運動あそび&学習支援 (第10回)
- 定規の目盛りは“眼球運動”で読む!/“プランニング”を育てて定規を使いこなす!
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- 特別支援教育最前線―紹介します,わが県のホープ&エース (第16回)
- 岐阜県
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- 編集後記
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編集後記
コロナ禍の中,小学校及び特別支援学校小学部では,新学習指導要領による実践が進み約6か月が経過しようとしています。令和3年度は中学校・特別支援学校中学部で新学習指導要領が全面実施となり,小学校から中学校,特別支援学校の小学部から中学部への連続的な教育活動を推進することが求められます。令和4年度には高等学校,特別支援学校高等部の新学習指導要領が学年進行により実施され,小学校から高等学校,特別支援学校小学部から高等部までの連続的・系統的な教育の充実が期待されています。そして,高等部卒業後の進学,就労が円滑に進むように,「働く力」や「豊かな人間性」を培うことを通じて「生きる力」を育むことが重要となります。
つまり,今後の学校教育では,「生きる力」のベースとなる社会生活を豊かに営む「働く力」や「豊かな人間性」を身に付ける「キャリア教育」の推進が重要な課題となります。
キャリア教育は「高等部からキャリア教育を進める。」「キャリア教育が職場体験活動である。」という考えではなく,新学習指導要領においては,「児童生徒が,学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら,社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくことができるよう,特別活動を要としつつ各教科等の特質に応じて,キャリア教育の充実を図ること。」とあります。
社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくためには,高等学校や高等部だけで身に付けるのではなく,「自立・社会参加を目指した適切な指導」を推進するために,小学校・小学部段階から「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」を育成できる教育活動の推進が重要です。文部科学省では,小学校から高等学校まで,特別支援学校では小学部から高等部までの活動で学びのプロセスを記述し振り返ることができ,主体的な学びに向かう力を育て,自己のキャリア形成に生かすために活用できる「キャリア・パスポート」の作成を推進し,各校においても作成することが求められます。
今回は「わたしらしく生きる!キャリア教育」を主題として「キャリア教育」の考え方から実践事例を具体的に示し,子どもたちの「生きる力」を育む「キャリア教育」を追究いたしました。
/是枝 喜代治・村山 孝
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- 明治図書
- キャリア教育を小学部から進めていかなければいけなく悩んでいたところで,参考になりました。2020/11/1620代・男性