- 特集 合理的配慮をみすえ「学び」を深める!ICT・教材教具の活用
- 提言
- これからのICT・教材教具活用
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- 【合理的配慮の視点】「情報・コミュニケーション及び教材の配慮」を考える
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- ICT・教材教具の活用法
- グッとうまい! ICTの活用法
- @iPad,スマートフォン等の活用
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- A電子黒板・インターネット等の教育機器の活用
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- Bタブレット端末で活用できるソフトの紹介
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- グッとうまい! 教材教具の活用法
- @感覚や運動機能を育てる教材教具
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- A認知機能を育てる教材教具
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- 【実践】ICT・教材教具で「学び」を深める! 授業づくり
- 特別支援学校・小学部
- 授業における3Dプリンタの活用
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- 特別支援学校・中学部
- 視覚弁別課題をスイッチ操作で
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- ファッションの秋〜iPadでデザインしよう!
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- 特別支援学校・高学部
- iPadと共通した操作感のPCの導入
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- 小学校・特別支援学級
- 約束を守りたくなるiPad導入
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- 学びのパートナーとしてのiPad
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- 小学校・通級指導教室
- 児童の主体的な学びを支える工夫
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- できた!わかった!子どものやる気を引き出すICTの活用
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- 中学校・通級指導教室
- ICTだからできること
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- フォトライブ教室 (第5回)
- 子どもの自己と他者とのかかわりを育む授業
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- インクルーシブ教育最前線 (第5回)
- 自閉的な傾向が見られる児童への合理的配慮の実践事例
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- トピックス (第59回)
- 中央教育審議会教育課程部会特別支援教育部会における審議の取りまとめについて 他
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- わたしと特別支援教育 (第5回)
- 未来の学校への期待
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- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- 「ホッと安心」から「自分を生きる」ために
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- 〜高等学校における通級指導の試み〜
- 子ども生き生き・学習活動
- 【国語】「漢字の覚え方」のイメージを日々の練習に活かす
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- 【算数・数学】ICT教材を補う創作(手作り)教材の役割
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- 〜お金の指導を通して〜
- 【造形】シルクスクリーンによる版画制作
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- 〜工程がわかりやすく多彩な表現ができる〜
- 【音楽】タブレットを使って合奏を成功させよう
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- 【運動】「やってみよう!!」
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- 〜難易度を調整して、一人一人の力を伸ばす「サーキット運動」〜
- 【自立活動】相手に伝わるように工夫しよう
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- 不器用な子どもたちの身体の土台作り 全身の感覚と運動を育む (第17回)
- スプーンを使った手指の動作遊び【道具使いこなし遊び】
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- 教室でできる〈プチ〉ビジョントレーニング (第11回)
- [今回のトレーニング]形や空間を捉える力を育てる−その1−
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- 苦手さのある子も包み込むコミュニケーショントレーニング (第5回)
- 【獲得できる力】説得力
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- 〜相手にどう伝わるか,考えながら話す〜
- Q&A悩み解決!知っておきたい指導のイロハ (第11回)
- 模倣の成功が発達を加速する!あまり知られていない模倣発達のナゾにせまる
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- 学級づくりのツボ☆教室環境・教室掲示のコツ (第5回)
- 【12・1月】季節がわかる掲示(冬),児童・生徒が成果等を確認できる掲示物の工夫/カームダウンスペースの確保
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- ライブ講義で考える (第23回)
- (4)「特別支援教育あるある」の検証
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- 〜【検証5】「暴言・汚言を無視する」ことはできるのか?〜
- 巡回相談Q&A (第23回)
- 教室での注意の仕方と周りの人とのつながりづくり
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- 授業をみがく!学習指導案づくり (第23回)
- 人とかかわる力を育てる自立活動
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- 〜「なかよしビンゴをしよう」の実践〜
- コピーしてすぐに使える!らくらく書字ワーク (第5回)
- カタカナを 書こう
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- 動作法の視点で見る!障害のある子が抱える困難への支援 (第17回)
- 盗みをする子どもへの支援
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- 編集後記
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編集後記
「障害者の権利に関する条約」の批准にはじまり,今年4月の「障害者差別解消法」施行など法整備が着実に進められる中,特別支援教育の領域においても,障害のある子ども一人ひとりの特性やニーズに応じた「合理的配慮」の提供がより強く求められるようになっています。特に,特別支援学校や特別支援学級の授業づくりにおいては,発達を促すことのできるICT・教材教具の活用が欠かせません。個々の子どもの特性に応じて,主体的な学びを深められる教材教具の活用,発達の特性や感覚・知覚・運動面などの遅れや偏りを補うための活用,他者と円滑なコミュニケーションを取るための補助的・代替的手段としてのタブレット端末の活用など,学校の中で基礎的な環境を整備したり,個に応じた合理的配慮を展開したりしていくことが大切です。こうしたICT・教材教具の活用に際しては,まずは子どもの実態を適格にとらえながら,その子どもの特性に応じた教材教具を選択し,活用法や手立てなどを個別に検討していくことが重要です。ただ単に教材を使用すればよいわけではなく,子どもの反応をうまく引き出しながら,主体的に取り組めるような環境設定を工夫し,発達を促す授業を展開していくことが望まれます。
今回の特集では,『合理的配慮をみすえ「学び」を深める!ICT・教材教具活用』と題し,多方面で活躍されている先生方にご紹介いただきました。提言では,「これからのICT・教材教具の活用法」について,さらには「合理的配慮の観点からみたICT・教材教具の活用法」についてそれぞれまとめていただいています。
ICTを含めた教材教具の活用に関しては,電子黒板やインターネットなど,集団で活用できるものもありますが,一人ひとりの特性やニーズに応じて教材教具を活用していくことは,「合理的配慮」そのものを意味します。特集では,集団でのICT・教材教具活用法と合わせて個に応じた活用法,タブレット端末などのICT機器の活用法,感覚や知覚を育てる教材教具の活用法など,幅広いICT・教材教具の活用法についてご紹介いただきました。また,授業づくりの実践では,学校における合理的配慮をみすえたICT・教材教具の活用事例を多数紹介していただいています。
今回の特集が,特別支援教育に携わる多くの先生方にとって,日々の授業づくりの参考となることを願っています。
/宮ア 英憲/是枝 喜代治
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- 明治図書