障害児の授業研究 2005年7月号
コミュニケーション指導のための特色ある指導技法

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障害児の授業研究 2005年6・7月号コミュニケーション指導のための特色ある指導技法

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2005年5月18日
対象:
小・中
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 コミュニケーション指導のための特色ある指導技法
特集について
亀田 長治
提言 豊かなコミュニケーションを育むために
メカニズムの理解と個に応じた指導の必要性
藤田 継道
コミュニケーションの機能を読み取る
小塩 允護
TEACCH
理論と事例/コミュニケーションにおける自発性を育てる
黒田 美保
事例/Noと言えない子の指導
東川 健
インリアル・アプローチ
理論/会話分析と援助の方法
里見 恵子
事例/アスペルガー症候群の子の言語課題への指導
山田 充
事例/高機能広汎性発達障害の子の会話の問題
石井 喜代香
動作法
理論/動きをとおしたコミュニケーションにもとづく発達支援
徳永 豊
事例/努力の仕方を伝えるために
針田 美貴
事例/自立活動・抽出指導の実践例
篠原 弥生
行動療法
理論/学校でよく用いられる技法
佐藤 容子
事例/遊びの行動化からコミュニケーションづくり
酒井 裕市
事例/「ニュース」でコミュニケーション
田中 真由美
多様な方法を用いて
理論/多様な方法を用いたコミュニケーションアプローチ
佐藤 正幸
事例/五感等の様々な感覚を活用して
熊田 華恵
事例/体の対話から心の対話へ(静的弛緩誘導法)
西郷 建彦
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第49回)
もし運びラクラク!どこでもアンプ
亀田 長治
あると便利 教室のお役立ちグッズ (第14回)
簡単クーゲルバーン
小橋川 哲男
イラストで見る「子どもと作る簡単おもちゃ」 (第2回)
<引いてはなせばチョロチョロ動く>チョロカップ
象の会
フォトライブ「授業」PART11/仙台市立鶴谷養護学校 (第2回)
いろいろな技に挑戦しよう(サーキット運動)
高橋 奈緒
〜*小学部〜
【特別寄稿】教育委員会が主導して作成・評価する「個別の教育支援計画
三浦 光哉
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
リレー方式で継投授業
樋口 信也
授業を面白くする手作りグッズ
大きなボタンでド・レ・ミを押そう!
岡本 剛
コンピュータ搭載教材提示ボード
志村 克美
子ども生き生き・ゲーム&遊び
【ことば遊び】リズムを感じて声を出そう
雫石 理恵子
【かず遊び】みんなで楽しく玉入れゲーム
田中 紀彦
【音楽遊び】何の音かな?*楽器の音あて遊び
藤江 美香
【造形遊び】やったあ!かけたよ!!
中井 美喜子
【自立活動】身体を使った遊びを通して
石本 直巳
全特協のページ
【全特協だより】「全特協速報」だより
橘 厚子
【実践・小学校】お魚はかせになろう!
小島 優
【コメント】食の指導を通して「生きる力」を育む
薗田 宏子
【実践・中学校】生きる力は,食べることから
中山 厚子
【コメント】笑顔とあいさつのある学校
西野 正博
わが校の自慢
静岡大学教育学部附属養護学校
渡邉 真美
広島県立廿日市養護学校
笠野 保子
覗いてみてください/これがわが校・わたしのホームページ
くるくるクリック!
金子 由紀子
ネット教室あおぞら
田中 敦夫
社会的自立のための指導プログラム (第14回)
基本的生活習慣の確立
上岡 一世
だれでもできるビデオ&パソコンのおもしろ活用術 (第43回)
ビデオ=おすすめDVDレコーダー/パソコン=パソコン画面をテレビで
亀田 長治
重度・重複障害のある子どもの指導 (第6回)
「みんな」から「ひとり」へ
大沼 直樹
きさらづ小児発達センター「のぞみ牧場学園」奮闘記 (第6回)
発達障害児にとっての「異年齢クラス」体験の意味
津田 望
障害のある子どもの音楽療法 (第6回)
観察のポイントと評価
遠山 文吉
生活単元学習Q&A (第28回)
総合的な学習は,何が問題だったのか
宮崎 直男
編集長からのメッセージ
宮崎 直男

特集について

 通常の教育では,平成10年度の学習指導要領改訂の重点施策の一つがコミュニケーションに関することです。国語では,従来の「聞く・話す」が「話す・聞く」に改められています。平成17年度には,コミュニケーション能力の向上のために研究協力校をお願いするようです。

 特殊教育は,どの障害でもコミュニケーションは極めて重要な指導分野ですので,昭和45年度学習指導要領改訂のとき,各障害がそれぞれに実践していた障害に対する指導を統一して養護・訓練とし,その一つの分野に「意思の伝達」が位置づけられました。「意思の伝達」は,議論の過程では「コミュニケーション技能の習得」でした。

 平成10年度の改訂では,「養護・訓練」が「自立活動」に改められ,「意思の伝達」が「コミュニケーション」に改められました。コミュニケーションで新たに加えられた内容は,「状況に応じたコミュニケーションに関すること」です。状況とは,場や相手のことのようです。相手は,父母,友達,先生,地域の人々などで,場は,家庭,学校,地域などでしよう。

 コミュニケーション手段には,話し言葉・文字・機械等による言語的手段と,身振り・視線・うなずき・表情等による非言語的手段があります。

 障害児教育では,障害の種類や程度に応じてコミュニケーション手段の使い方はそれぞれに違いがあります。

 例えば,視覚障害児には,点字がコミュニケーション手段として使われますが,知的障害児や自閉症児には,前記の障害のように共通のコミュニケーション手段はありません。しかし,知的障害児や自閉症児のコミュニケーションの指導方法は,行動主義理論に基づいた方法や,トータルコミュニケーションの方法などといぅいろと試みられていますが,この方法でなければダメということはありません。

 そこで,この号では,様々なコミュニケーション指導の方法を紹介し,学級の子ども達に合わせて最もふさわしい指導法を選択し試みていただけるようにと思い,特集を組みました。

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