- 特集 “注目の読解力”が育つ総合パワー開発
- “読解力”はなぜ21世紀の学力なのか
- 二つの中学入試問題
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- 学校を超えて―学力観の転換―
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- 「国際的コミュニケーション」の必要性
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- 総合こそ読解力育成にぴったり!?
- 総合こそ読解力が育つ土台?イエス&ノー
- 読解力の「土台」は、向山型国語で育て、総合で「育成」する
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- 改めて教育目標の分類学を読み解く
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- 読書の量から質への転換
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- 「向山型国語」で「読解力」をつけ、それを総合の時間に生かす
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- 到達目標としてPISA型学力を明らかにすること
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- 活動の中で、読解力が鍛えられていく
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- 総合大好き生徒は読解力もある?イエス&ノー
- 読書をすれば読解力が身につく?
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- 広義な意味において「ぴったり」である。
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- イエスと言える総合にするために
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- 夢中になる総合学習は、読解力があればこそ
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- 課題達成の目的意識が、読解力育成につながる
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- 大切なものは一つ 分けることより融合すること
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- 読解力を育てる教師は総合熱心が多い?イエス&ノー
- 言葉やメディアの活用には読む力が不可欠
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- 読解力を育てる教師は、総合に果敢に取り組むすぐれた学び手です
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- 読解力向上における総合的学力の効果
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- 個別評定で学習を締める
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- 読解力が大事であるという認識すらない
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- エネルギー教育にも、二十一世紀型学力が必要である。
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- 読解力を育てる総合の見直し点はここだ
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- 読解力を育てる総合の授業
- 場づくりのヒント
- 生きる力を感ずる授業の場づくりヒント
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- 関心意欲を高める授業の場づくりヒント
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- 立ち止まって考える授業の場づくりヒント
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- 困難にトライさせる授業の場づくりヒント
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- 教材開発と発問づくりのヒント
- 読解力を育てる“環境―自然を守る”授業
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- 読解力を育てる“国際理解―自国学習”授業
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- 読解力を育てる“国際理解―異文化学習”授業
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- 読解力を育てる“福祉―少子高齢化”授業
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- 読解力を育てる“福祉―バリアフリー”授業
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- 読解力を育てる“福祉―健康名人になろう”授業
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- 読解力を育てる“情報―ネット検索”授業
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- 読解力を育てる“情報―リテラシー”授業
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- 読解力を育てる“食育―伝統食”授業
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- 読解力を育てる“食育―安全な食品”授業
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- コピー自由 脳をフル回転!読解力テストの面白問題
- 課題は何かを発見する
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- 調べ方を問う
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- どんな仮説が立つか
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- 調べた結果のまとめ方
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- “和食パワーの秘密”探検―食育の授業づくり (第1回)
- 地域の人と「おしずし」づくり
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- キャリア教育―総合で授業化する具体案 (第1回)
- ビジネス社会と教育現場の接点
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- “設定された体験”から脱皮するプラスα (第1回)
- 自分が見える 国際交流!
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- 新指導要領改訂と授業づくり (第1回)
- 問われる教師力
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- 総合でする子どもの実技体験
- 国語力を育てる体験活動 (第1回)
- 人と「言葉」で関わる力を育てる
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- 算数力を育てる体験活動 (第1回)
- ドッジボールコートで算数しよう
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- 理科力を育てる体験活動 (第1回)
- こだわらせることで力を伸ばす
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- 社会科力を育てる体験活動 (第1回)
- ウルトラマンが飛んでくる―衛星画像地球儀は社会科を救うか
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- 総合的な学習の時間で行なう将棋指導 (第1回)
- 年間指導計画とその学習内容(第一回)
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- 日本の伝統文化を授業する―生きる喜びを表現=調べる・造る・演じる (第1回)
- 「本歌取り」の文化を授業する
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- 編集後記
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- 小学校英語で使えるピクチャーカード〜コミュニケーションの力を育もう!〜 (第1回)
- サークルカードゲーム(全学年)
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編集後記
○……OECDが2003年に行った「学習到達度調査」の読解力調査で連続1位に輝いたフィンランド。かの地では、どんな教育が行われているかが、各方面から注目され、情報もかなり出だしています。
北欧文化総合研究所・北川達夫所長によると、
「読解力とは、情報を集め熟考・評価し、論述、解釈する一連の能力。グローバル・コミュニケーションといって国際社会では必要な能力。」といいます。
論理的な思考を訓練する「カルタ」を使ったマインドマップでは、カルタにテーマを書いて中心におく。テーマがコンピュータなら、インターネット→便利→機械、というようにイメージを枝葉のように広げていくという手法だといいます。
日本でも、ウエッビング法とか、マンダラなどの技法がありますが、それに似ているようにも思いますが、このような手法を日常的にどれだけ活用しているかというとちょっと疑問という気もします。
ところで、北川所長が紹介されているフィンランドの国語教育では、@発想力、A論理力、B表現力、C批判的思考力、Dコミュニケーション力、の5点の鍛錬に尽きるとか。日本の国語教育と重なる部分としては、BとDあたりではないか、と思われるほど、力点が違うな―というのが率直な感想です。
しかし、日本の国語授業では、教科書を読み取ることが、読解力指導だったのです。こういう現状を踏まえて?総合的学習が創設されたのだと思います。
ねらいとしては、「このような能力が21世紀型学力として求められている」という認識があったことは確かなのではないでしょうか。
06年度の総合的学習は、このような21世紀型学力としての読解力の育成をもっと明確にめざす必要があるのではないでしょうか。
(樋口雅子)
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