総合的学習を創る 2005年12月号
総合の困難点 ―プロは“ここで工夫”する

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総合的学習を創る 2005年12月号総合の困難点 ―プロは“ここで工夫”する

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ジャンル:
総合的な学習
刊行:
2005年11月8日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 総合の困難点―プロは“ここで工夫”する
総合の困難点―まさかそんな!の意外だったこと
「例示なのでこだわらない」から「例示を主に組み立てる」へ
迫田 一弘
総合的学習が危ない
松藤 司
小中連携による授業づくりの難しさ
毛利 祐子
<シンポジウム>総合の導入期と今―困難点はどう変わったか
提案
総合の導入期と今―困難点はどう変わったか
新富 康央
提案への意見
求めたい「研究」に立った学習原理
片上 宗二
今こそ実践〜歩みを止めず、授業を積み重ねよう〜
田村 学
困難点は解消されつつあるが、新たな課題が起きている
水上 義行
核心的な課題が残されたアンケート結果
白川 景子
「見直し元年」に向けて〜「子ども発・子ども着」の総合的学習を〜
新富 康央
子どもにかかわる総合の困難点とプロの工夫点
子どもの自主性にまかせ何もしない総合、子どもに強制する総合からの脱却
中野 真志
追究意欲を示さない子の目を輝かせるポイントと工夫点
奥薗 恭子
教師にかかわる総合の困難点とプロの工夫点
知らないことは教えられない
小宮山 潔子
教師の「学び方」「生き方」が問われている
藤川 大祐
カリキュラムにかかわる総合の困難点とプロの工夫点
「つけたい力のつながり」を領域編成で表現する総合カリキュラム
久野 弘幸
活動の「繰り返し」と「継続」
加藤 寿朗
指導計画にかかわる総合の困難点とプロの工夫点
歴史研究としての総合的学習を創ろう
岡ア 誠司
指導計画に王道はなし!学び続ける教師こそが困難を越える
朝倉 一民
教材開発にかかわる総合の困難点とプロの工夫点
いま求められているのは堅実で地道な積み重ね
永田 忠道
身近なところから広い世界が見える教材開発―2人のプロを例に―
有田 和正
評価にかかわる総合の困難点とプロの工夫点
内容系列表、単元指導計画、ルーブリックで指導のポイントを明確化し、子どもの学習意欲を高める
山森 光陽
改めれたい総合的な学習の評価観
北 俊夫
学校体制にかかわる総合の困難点とプロの工夫点
いそがばまわれ
鴛原 進
指導者の人数・安全管理・手続き・引継ぎ
田山 修三
困難点が多い“総合の単元”―これは止めたほうがのワースト3
「知の総合化」の視点から
小原 友行
「英会話」「パソコン」から逃げたときにおかしな単元が生まれる
小倉 郁美
ふるさと学習は、内容と組み立てを吟味して
村田 正樹
子どもの心が動かない総合 ワースト3
正岡 義憲
総合的な学習の、子どもに「まかせる」無責任
山内 貴弘
個人テーマの追究は困難がいっぱい
浜田 勇一
〇〇づくり・見学だけで終わる授業・指導なしのインターネットでの検索
野田 豊
「何でもあり」では学び方を習得することはできない
森 雅美
<私の実践体験記>総合の困難点:予想を超えた“あの時あの試練”
「命」って何!
町井 富子
「もうやらない」と言われ、謝り歩いた日々
糸井 登
地域交流「こみの株式会社」の実践を通して―思い切った学習を子どもと共に創る―
関 智子
それでもテレビ会議はやめられない
玉井 基宏
カリキュラムを作って楽しく魅力的な総合を
吉野 和美
学校にビオトープを―どこにどうつくるか― (第9回)
全ての学習を手助けする学校ビオトープ
田邊 龍太
子どもが燃えた総合の“定番モノ&番外モノ”
本物に出会い、愛着をはぐくむ総合「かがやき」雅とともに―地域のコミュニティを生かして―
鈴木 登美代
学校でつくる総合のカリキュラム―開発と運営のポイント― (第8回)
他者を尊重する心を育てる子どものための哲学教育
田中 博之
往復書簡=疑問と討論 総合はどこへ?安野がお答えします! (第9回)
校内、同じ校種や異校種間の総合の差をどう克服するか!
硲 茂樹安野 功
ねらいにあった総合の評価スキル (第9回)
成果発表=プレゼンテーション力を磨く
階 玲治
“生命と死”の授業をつくる (第9回)
いのちをテーマとした映画の最高傑作=『生きる』 橋本忍さんへのインタビューを交えて
村井 淳志
読み聞かせ 環境を守るのは誰だ? (第9回)
豊かな土を守る取り組み トウモロコシ一トンで二トンの土を失う
伊原 浩昭
読み聞かせ 福祉の仕事って何だ? (第9回)
福祉住環境コーディネーター
小林 幸雄
総合でする“食の授業”―栄養士との共同提案― (第8回)
「食」を通じて歴史を実感 日本人は何を食べてきたのか
藤本 勇二
編集後記
樋口 雅子
おもしろマップのつくり方・活かし方 (第9回)
感性で調べた街のチャームポイント地図
寺本 潔

編集後記

○……この6月、第14回 日本生活科・総合的学習教育学会が広島で行われました。

 そこで発表された、佐賀大の新富康央先生のグループが実施された「アンケート調査:総合の実践上の困難点」が、さまざまなところで出されている見直し論の中でも、特に参考になるところが多いと考え、新富先生にシンポ提案をお願いし、それを柱に特集を企画しました。

 私が特に参考になると感じたのは、質問の立て方です。

 アンケートはQの立て方如何で結果がまるで逆にもなるというか、逆にもできるという性質をもっていると、かねがね思ってきました。そういう私の偏見?から見ても、実態に迫ろうとした立て方だな、という思いが強くしました。

 いくつか、Qとその結果の%の数字を入れながらご紹介します。

 総合:実践上の困難点

@ 年間指導計画の作成       17 %

A 他の教科学習との関連      10.3%

B 教科書がないこと        6.8%

C 授業のための準備時間の確保   41.7%

 なお、このアンケートは、佐賀県内の総合主任あて175名、回収率59.4%、同、小学校教諭あて290名、回収率81.7 %だそうです。

 このような困難点をプロはどう見据えて実践を組み立てていくのか、ご教示いただきました。

(樋口雅子)

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