LD,ADHD&ASD 2021年4月号
ちっちゃいけれど子どもを笑顔にしちゃうサポートツール

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LD,ADHD&ASD 2021年4月号ちっちゃいけれど子どもを笑顔にしちゃうサポートツール

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PDF
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2021年3月23日
対象:
小・中
仕様:
B5判 70頁
状態:
絶版
出荷:
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目次

もくじの詳細表示

特集 ちっちゃいけれど子どもを笑顔にしちゃうサポートツール
特集について
杉浦 徹
〈提言〉小さな教材が生み出す大きな可能性
杉浦 徹
〈実践〉ミニアイデアグッズ・大百花
学習を支えるアイデア
ひき算バー
井上 賞子
子どもたちのいつもと違った表情や体の動きが見れる「ボール運びゲームセット」
平沼 源志
くるくる○○
太田 直樹
「読む」ことがちょっと楽になる「リーディングトラッカー」
大久保 哲綱也
重さの学習ハッピーセット
冨永 由紀子
学習進度や意見を把握する「信号」―デジタルな世の中で,あえてアナログの道具を使いこなす―
齊藤 代一
「書くこと」をサポートする文房具
浦谷 大輔
生活を支えるアイデア
とにかく持ち歩こう!「ホワイトボード(ミニホワイトボード)」
青木 高光
子どもの好きな世界を深めた「オリジナルシール」
原 伸生
スタイリッシュに決まる身支度を支える「結ばない靴ひも・シャツストッパー」
谷 美也子
持ち方補助具Qホルダー,Qグリップ,Qリング
鴨下 賢一
見やすい境界線で,わかる・安心・自信につながる「教室づくり用マスキングテープ」
新井 雅人
毎日の「面倒くさい」をちょっと「楽」にする「時間割スタンプ」
山浦 雅史
コミュニケーションを支えるアイデア
「好き」を伝えて心が温かくなる「好きなところ100」
坂井 直樹
風船を使ったコミュニケーション
滑川 典宏
「しゃべって」「レジスター」―全集中! iPadを活用したコミュニケーションの呼吸―
二村 俊
ESSAY
お陰様で感謝の日々
柳家 花緑
街の中のユニバーサルデザイン (第5回)
店舗・商店街のユニバーサルデザイン
橋 儀平
発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第29回)
リコーダーでちょこっと支援
杉浦 徹
【特別寄稿】生徒指導に活かす「ポジティブ行動支援」
大久保 賢一
発達障害のある子の指導に役立つ実行機能講座 (第1回)
実行機能とは何か
森口 佑介
ハジメテ先生のためのICT活用の授業づくり入門 (第1回)
動画を活用しよう
金森 克浩
心理検査を活用したアセスメントバッテリーの組み方 (第1回)
テストバッテリーとは何か
鳥居 深雪
英語教育のユニバーサルデザイン (第9回)
英語の学びの「音と文字」ことはじめ
村上 加代子
ワーキングメモリーを支える学習支援 (第5回)
自分の考えをまとめるためのマインドマップを使用した取組
久蔵 幸生
特別なニーズをもつ子どもの心へのアプローチ (第1回)
北極星を見つめて
前川 あさ美
一度は手にしたい本
僕が手にいれた発達障害という止まり木(柳家花緑著)/改訂 脳からわかる発達障害(鳥居深雪著)
田中 容子
特別支援教育ステップアップ講座 (第12回)
高等学校におけるICT教育
塩見 匠
S.E.N.S支部会紹介 (第13回)
新潟支部会
横堀 壮昭
長崎支部会
猿渡 京
SENS for S.E.N.S (第24回)
S.E.N.Sになって
S.E.N.Sをとって感じた地域との繋がり!
前田 航大
困ったときにいつでも安心して相談できる存在でありたい
須田 悦子
特別支援教育士資格認定協会からのお知らせ
編集後記
杉浦 徹

特集 ちっちゃいけれど子どもを笑顔にしちゃうサポートツール

 日常生活や学校生活の中で,いわゆる発達障害のある子どもたちは難しいことやできないことを数多く体験していると思われます。例えば授業中,うまく椅子に座れず,姿勢が崩れたり,鉛筆をうまく持てず,整った字が書けなかったりすることがあります。また朝の身支度が手早くできずに家族に叱られたり,忘れ物が多くて,宿題や提出物がいつも遅れがちになってしまったりすることはしばしば目にする光景ではないでしょうか。

 教師や保護者はそのようなことが起こるたびに「ちゃんとしなさい」「頑張りなさい」と指導を繰り返しますし,子どもたちも「ちゃんとしよう」「頑張ろう」と思うものの,また次の日も同じような光景が繰り返されていることはよくあることだと思います。

 子どもたちが出くわす,小さな失敗や挫折は教師や保護者から見れば取るに足らないことのように思えます。しかし,そんな小さな失敗が毎日いろいろな場面で繰り返され,そのたびに叱責されたりすることで,自信や自己肯定感をもちづらいことは容易に想像できるでしょう。失敗そのものよりも,むしろマイナスな気持ちに何度も陥ることのほうが問題であると思います。

 このような状況で,教師や保護者ができることは,今起きている困難や課題を子どもたち自身がその場で解決できる小さなアイデアやツールを提案することです。ほんのわずかな工夫で,それまでできなかったことをクリアする体験を大人もすることがありますが,目の前がぱっと明るくなるような感覚が生まれはしないでしょうか。このような小さな成功体験を重ねることで,さらなる壁に当たった時に,少し頑張ってみようとか,あきらめないで取り組む姿勢が生まれるともいえるでしょう。文房具や日用品,それらを改良した自作の教材等,時間と労力をかけないで,まず問題解決の一歩を踏み出すことが大事なのです。


   (独)国立特別支援教育総合研究所情報・支援部総括研究員 /杉浦 徹

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      明治図書
    • 時間や材料費をかけなくても、子どもの困りごとに合わせた教具は作れることがよくわかる特集だった。大変参考になる。
      2021/6/1440代・小学校教員
    • コンパクトにまとめられていた。支援ツールはすべての人に役に立つということではないが、個々に考える必要があり、
      該当者がいれば紹介できると思った。
      2021/5/9言語聴覚士

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