LD,ADHD&ASD 2018年1月号
チームで子どもを支える! 多職種連携づくり

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LD,ADHD&ASD 2018年1月号チームで子どもを支える! 多職種連携づくり

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2017年12月21日
対象:
小・中
仕様:
B5判 70頁
状態:
絶版
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目次

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特集 チームで子どもを支える! 多職種連携づくり
特集について
田中 容子
提言
「チームとしての学校」をめざすために
石隈 利紀
学校にかかわる多職種の「専門職」にはどのようなものがあるか
笹森 洋樹
事例 多職種がかかわり子どもを支援する
(1)言語聴覚士
多職種連携は他職種を知ることから
西川 芳子
(2)言語聴覚士
ことばの発達の視点から学習を考える―教育現場に巡回訪問する中で―
渋谷 純子
(3)作業療法士
ユニバーサルな教室環境整備―全ての子どもに学びやすい環境を―
丹葉 寛之尾藤 祥子
(4)作業療法士
子どもの身体感覚世界の理解を支援するために―特別支援学級における非常勤作業療法士としての経験から―
埜ア 都代子
(5)スクールカウンセラー
仕事は全てチームとして連携と協働が大切なものばかり
山根 百合子
(6)スクールソーシャルワーカー
つなぐ・ささえる・つくる―スクールソーシャルワーカーの考えるこれからの子ども家庭支援―
弓田 香織
(7)精神保健福祉士
何のために情報共有をするのか,子どもが希望を持てる明日のために
加藤 雅江
Essay
人生あきらめるな!くよくよするな!
向井 義
学べる!楽しい!学びにくい子への学習支援ワーク (第12回)
(Pick UP!)カタカナを覚えるための「カタカナビンゴ」
山田 充
発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第16回)
教材や支援グッズで楽しく学ぼう
金森 克浩
はなひらく支援の教育現場 (第8回)
「おかげさま」の気持ちで築く支援の絆
小西 喜朗
特別寄稿
新しい国家資格「公認心理師」について
長崎 勤
JDDネットニュース (第64回)
NPO法人星槎教育研究所
上江 昇一
医療との連携 (第62回)
子どものことば,子どものこころ
金 泰子
NEWSな視点 (第20回)
通級による指導担当教員の基礎定数化
田中 裕一
通常の学級を担任する先生の悩みに寄り添う教育相談 (第4回)
[今回のテーマ]教室ではことばを話そうとしない子
宇賀神 るり子
発達障害のある子を伸ばす!言葉かけと対応 (第4回)
[今回のテーマ]持ち物や時間の管理が苦手な子
小林 玄
一度は手にしたい本
『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(上・下)』(ダヴィド・ラーゲルクランツ著)/『保育者のためのアンガーマネジメント入門 感情をコントロールする基本スキル23』(野村恵里著)
両川 晃子
SENS for S.E.N.S (第11回)
(1)S.E.N.S臨床日誌
星井 純子
〜互いの忙しさに負けない日常的に伝え合える関係づくりを地域連携に!〜
(2)S.E.N.SいまどきTOPICS
三木 さゆり
〜小学校英語とLD〜
(3)S.E.N.Sになって
子どもたちのよき「通訳」として
齊藤 晴美
根拠のある指導を求めて
田中 涼子
(4)特別支援教育士資格認定協会からのお知らせ
編集後記
田中 容子

チームで子どもを支える! 多職種連携づくり

三鷹市教育委員会/田中 容子


 2015年(平成27年)12月,文部科学省の中央教育審議会は,「チームとしての学校」についての答申を行いました。「学校という場において子供が成長していく上で,教員に加えて,多様な価値観や経験を持った大人と接したり,議論したりすることは,より厚みのある経験を積むことができ,本当の意味での『生きる力』を定着させることにつながる。そのためにも,『チームとしての学校』が求められている。」というわけです。実際に,小中学校における支援が必要な児童生徒は増加しており,特別支援学校や特別支援学級だけでなく,通常の学級にも専門職がかかわり,校内委員会等の支援会議に加わるケースも見られるようになりました。

 とはいえ,現代の日本の学校教育制度の中で,実際に教員以外の人財が学校に入り,子どもの支援を行っていくことに,教員たちが慣れているとは言えません。文部科学省が中学校を中心にスクールカウンセラーの配置を推奨していますが,地域によっては,スクールカウンセラーを担う心理の専門家自体が見つからない,という話もよく聞きます。また,学校の教員が,自分の学級,教科,部活動等の運営にまい進する反面,学校内の特別支援教育の校内委員会やケース会議すら十分に開催されないなど,学校内の組織内連携自体の課題も指摘されています。

 一方で,中央教育審議会では,小中学校教員の長時間労働解消に向けた負担軽減策として,「働き方改革」の検討が始まりました。その中で,教員の業務内容の見直しや地域との連携とともに,部活指導員や事務職員,ソーシャルワーカーといった教員以外の人財との連携促進も検討されています。

 本当に幼児児童生徒たちのためになり,その保護者も安心感を持つことができ,実際に学校で担当する教員たちの手助けとなるような多職種の連携とは,どのようなものでしょうか。一つは,自職種の専門性を客観的に捉えて他者に説明できることが,それぞれの職種に求められます。また,それぞれの職種が,互いの職種や役割を知り,具体的な連携の方法を共通理解する必要があります。さらに,子どものライフステージに沿って,継続的な連携ができることと同時に,職種間の連携の広がりを互いが理解しながらかかわることも求められます。

 これらの連携の第一歩として,本特集では,どのような専門職があるのか,それぞれの職がどのような専門性を持ち,学校においては何を行うことが可能で学校以外では何ができるのか等について,理解を深めていきたいと考えています。

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