- 特集 “教えたつもり”の落とし穴―ここをチェック
- 〈巻頭特集論文〉つまずきを予想し,確かめ,乗り越えさせる
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- テストをしたら予想以上に点数が低かった
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- 確認したつもりが確認になっていなかった―「わり算の筆算」思わぬ落とし穴―
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- ノート指導したつもりができていなかった
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- 長い列ができていた 私語が増えていた―自分の授業の欠点は、子どもが教えてくれる―
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- 授業が1時間で終わらなかった
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- 子どもに説明させようとしたがつまずいた
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- 発達障がいの子へのあの対応がまずかった
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- ミニ特集 冬休み:遊び感覚の算数なぞなぞ&クイズ
- [1年]1年生も熱中する!楽しい難問
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- [2年]家族と一緒に考えてやってみる問題
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- [3年]マンホールのふたはなぜ円いのか?
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- [4年]大きな数と正方形の面積のクイズ
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- [5年]子どもが熱中する知的な一筆書き問題
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- [6年]遊び感覚の問題で鍛える論理的思考力
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- 表紙のイラスト (第22回)
- 青い部分の面積を求めなさい。
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- グラビア
- 授業で,子どもにどのような学力をつけさせるのか
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- 〜向山型算数セミナーIN東京ビッグサイト 2012.8.4〜
- 子どもレポーター“わが教室の授業風景” (第22回)
- 「TOSSかけ算九九尺」で楽しく九九を覚える
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- 新卒フレッシュ先生にプロが解説!学習指導案「基本用語」事典 (第22回)
- キーワード「発問・指示」
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 「ユースウェア」,特許庁から商標として認定される
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- 教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第10回)
- 1年「20までのかず(導入)」
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- 1年「かずのならびかた」
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- 2年「4けたの数(導入)」
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- 2年「一万までの数の線」
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- 3年「2けた×2けたの計算」
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- 3年「3けた×2けたの計算」
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- 4年「がい数の表し方」
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- 4年「がい数を使った計算」
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- 5年「割合と百分率」
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- 5年「百分率の問題」
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- 6年「場合の数(並べ方)」
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- 6年「場合の数(組み合わせ方)」
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- 最前線で奮闘する教師の実践 (第10回)
- 九九全員完全制覇は、2年生担任の使命である!
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- 〜絶対に諦めずに、とことん子どもにつきあう〜
- 単元を貫く「基本型」とノートの威力
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- 角度を求める問題は、図形もノートにかかせよう
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- 〜5年生「多角形の角」の実践〜
- 「論文審査」を突破した教師たちの“しなやか”な授業づくり (第22回)
- 挑戦し続けることによって身につく対応力
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第158回)
- 小学校の超難教材の本質をとらえ,授業法を工夫する
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- 向山型算数実力急増講座 (第160回)
- 平均98点の分数指導の導入
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- 向山型算数WEBサロン (第154回)
- 時間を分数で表す
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- 〜分数×整数,分数÷整数を使って求める〜
- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第46回)
- 「説明する算数」には,ステップが必要である
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- 教えないで教える
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- 中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第10回)
- 苦手教科で0点だけはとらないように勉強させる
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- ゼロからのノート指導で授業の安定化を図る
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの親」への対応Q&A (第46回)
- 指導法に対するクレームへの対応
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第34回)
- 低学年/「けいさんだんごチャレラン」
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- 中学年/「クモのすチャレラン」
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- 高学年/「かっこを使った式チャレラン」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第34回)
- <今月のテーマ>教室に笑顔!すぐに追試したくなる楽しいレク&ゲーム
- 準備なしですぐできる簡単ゲーム!
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- 子どもたちが熱中して取り組んだゲーム4
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- WMを鍛え集中力を高めるゲーム
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- 学習の定着にレク&ゲームを!
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- 知的な学習クイズ的問題〜子どもが熱中する学習ゲーム的学習システム〜
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- チームで自然に相談し合うゲーム
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第46回)
- 「できた」という成功体験を積み上げていく
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第22回)
- 規則性がわかるとすぐできる
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- 向山型算数セミナー
- 平成25年の算数セミナー予定
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- 挫折から向山型算数との出会い
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- 内容で盛り上がる向山型算数
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- 特別支援学級で向山型算数のすごさを実感
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- 10月号
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- TOSS最新情報
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- 読者のページ
- 月曜に子どもに会うのが楽しみです
- 編集後記
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- 1日1問「子ども算数検定」 (第10回)
- 1月
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- 向山型算数に挑戦/指定教材 (第160回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 「ユースウェア」,特許庁から商標として認定される
/向山 洋一
若い先生が,向山型算数の授業についてアンケートをとった。結果は,次の通りだった。
A:とてもわかりやすい…33人
B:わかりやすい…2人
C:少しわかりにくい…0人
D:とてもわかりにくい…0人
子どもの作文では,向山型算数のよさについて,次のような意見が多かったという。
@ 授業のテンポが速くてわかりやすい
A テストの点数が上がる
B 計算スキルを授業中にするのがよい
C ノートがきれいになった
D 「難問」が楽しい
E 長々しい「話し合い」がなく,サクサク進むのがよい
F 算数がよくわかる
G 算数が好きになった
計算スキルは,子どもたちは大好きだ。教室でコールが生じるほどだ。「計算スキル,大スキル,大スキール」と声が上がるのだ。
反面,「ドリル」は大嫌いな子が多い。
若き教師は,次のように分析している。
■計算スキルは,その授業で学んだことを習熟させる教材でもある。と同時に,「最後の砦」でもある。
ある子は,「たとえ授業でわからないところでも計算スキルでたっぷり時間をとって復習しているので,最後にはなっとくしている」と述べている。
要するに,「授業で今いち理解していなくても,計算スキルによって,理解できる可能性が高い」ということだ。
「なんだ,こんなことだったのか!」というように,である。
実際,計算スキルによって救われた子を何度も見てきた。授業での教科書の練習問題でつまずく子。そういう子も,計算スキルをすることによって,できるようになった事例が数多くあった。
計算スキルは,私の腕の未熟さをカバーしてくれるのだ。まさに魔法のような教材だ。
そう考えると,計算スキルは本当にありがたい。計算ドリルではあり得ないことだ。
これほど素晴らしい教材にもかかわらず,採用できない,もしくは,採用しない事例が多く存在する。
計算ドリルのように,数をこなさないとならないと考える教師が多いのだ。宿題に出さなければならないと考える教師が多いのだ。
県内では,計算ドリルに流れる学校が多い。
事実,勤務校でもそうだった。4月の教材採択検討の際,学年主任は計算ドリルを,私は計算スキルを主張した。これは譲れなかった。結果,計算スキルを採用することになった。正直,ホッとした。
また,採用したとしてもユースウェア通りに使用しない事例も非常に多い。宿題に出してしまうわけだ。これだと威力は半減する。
ユースウェア通りに使用すると,恐るべき効果を発揮する。事実,隣のクラスの担任は,1学期途中からユースウェア通りにするよう努めた。
すると,「やったー!」と子どもから歓声が上がるようになった。このことを感謝された。
計算スキルは,低位の子どもを救う。最後に取り組むことで,ストンと学習内容が入る。素晴らしい仕組みだ。全国的にもっと普及されるべきである。■
(向山)ユースウェアが大切だ。教材に対するユースウェアという概念は向山が創った。「ユースウェア」とは「活用方法」のことだ。
教材に,その概念を持ち込んだのだ。
本日特許庁から連絡があった。「ユースウェア」は,正式に商標として認定された。
「ユースウェア」(TOSS商標)となった。
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